「ブロードウェイに行きたくなる」キンキーブーツ @花さんの映画レビュー(感想・評価)
ブロードウェイに行きたくなる
ブロードウェイミュージカルを銀幕で楽しめる日が来ようとは!
値段は高い!3000円!
これを映画と言ってはいけない気がする。
舞台です。
舞台上の演技をどうカメラで切り取るか。
リテイクの効かない一度きりの演技をどう観客に魅せるか。
カメラワークの難しさが問われる作品だなと感じた。
2005年版のオリジナル映画も観てみたいと思う。
もうね、15センチのヒールで踊るのよ。
15ヒールで踊るって、常人なら足首捻挫レベルなの。
ヒールは昔からいい女の象徴だった。
今でこそ、ヒールによる骨盤の弊害があることは周知の事実だけれど、劇中でもローラが言うようにお洒落には痛みが伴うもの。それを痩せ我慢することこそが美徳とされた。
そう、美徳である。
カツラが流行した時代もあった。
白塗りお歯黒がハイカラな時代だってあったのだ。
価値観は時代とともに変化していく。
今でこそ、自分のセクシャルや性的嗜好を受け入れようと言う世の中だが、果たしてそれは続くだろうか。
相手を思いやり、考え方を尊重し合う。
自分と合わない人でも、受け入れる寛容さを持ち合わせる心があれば、少しは生きやすい世界に変化していくかもしれない。
今あるこの時を愛して生きなければと、叱咤激励されたミュージカルでした。
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