「全体的に評価が低いが、今週ではお勧め。」キネマの神様 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
全体的に評価が低いが、今週ではお勧め。
今年94本目(合計158本目)。
今週、先週は競合枠が非常に多く、その状況で「埋もれてしまう」のは仕方がないかと思います。
また、映画の性質的にアクションものというものでもなく、ドキュメンタリー映画かというとそれも違っていて(ただ、映画の作成過程を垣間見ることができるのは良かった)、他の私が過去に見たどんな映画より平均年齢層は高めな印象でした(むしろ、私が下げてるの?と思うくらいに…)。
実際の新型コロナ問題が追いやった「第1回目の緊急事態宣言」(全国、有無を言わさず規模も関係なく映画館を全部中止にさせた)をテーマに扱っているため、映画内で出てくる「テアトル銀幕」という超ミニシアター(映画内では明示的に描かれないが、多分単館か、2館か…?)も存続の危機に立たされます。
そのあとの描写が少し少ないのですが、ミニシアターが当時向き合っていた脅威(現在の大阪府のルール(21時ルール)も、程度の差はあっても映画館にダメージはあり、それはミニシアターほど割合としてきつくなる)は誇張などなく本当であり、実際に私も良くいくミニシアター(シネマート心斎橋さん(2館)、シネリーブル梅田さん(4館)等)ではお買い物を多くするとか、色々やってみようかな…と思ったくらいです。
映画内では、ダメなおやじと(闇金融から金を借りているっぽい)、その若かったころの描写の「時間ずらし」が多数あります。他の方も書かれていましたが、この「2つ」しかないので、おそらく昭和50年→令和2年くらいの40年ちょっとの開きがあるところ、この「2つ」しかないため、他で何をやっていたのかが不明で(まぁ、本筋ではないですが…)一方で時間ずらし表現は多いものの、その点は明確にわかる(ダメおやじと若い男性ならだれでも区別はつきうる)ため、「時間ずらしが多いのは多いが、混乱させる要素はない」し、「時間ずらし」はこの映画にはなくてはならないもので、そこは減点対象にしませんでした。
採点に関しては、特に対象とするものがないので5.0(満点)としました。
先週・今週、そして今週金曜日からの枠と、競合枠が非常に多いのですが、見て行って損はしない映画です。時間が少し長い(2時間~)のが少しタイミングをとりづらいですが、「間に2時間ある」というなら、見ても絶対に損はしないと思います。