「韓国という国が好きになれなくて─」はちどり(2018) SHさんの映画レビュー(感想・評価)
韓国という国が好きになれなくて─
個人的に韓国という国が好きになれなくて、様々なニュースや文化芸能に至るまで避けていたけれど、この作品の予告などを目にしてなぜか不思議なノスタルジーを感じてしまって、衝動的に観賞することに。
映像の質はそれほど良くないと感じたけれど、そんな些末なことなど関係がないほどに、丁寧な描写と機知に富んだ内容で、素直に共感できる作品だった。
自分の周りとなんら変わらない、違うのは言葉のみ、あとは全部同じ、なのになぜ嫌う・・・
作品中の時代、今ほどまでに隣国に苦手意識を持っていただろうか?韓国の知り合いもいたし、なんかものすごく仲が良かった気がするのは幻想だったのか、あるいは今のこの状況が何かに操作された結果なのか─。
今更ながら、映像の影響力というのはバカにならないと思ってしまう。
すばらしい音楽とすばらしい演技で、非常に心を揺さぶられ、なんの垣根無しに感動できた。監督の真摯で素直な意志を感じ取ることができる、見事な作品だった。と同時に自分にとっては隣国への意識を正常へと軌道修正してくれるような作品でもあった。
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