「そんなことがあったなぁと思える思春期のにおい」はちどり(2018) Nakashinさんの映画レビュー(感想・評価)
そんなことがあったなぁと思える思春期のにおい
1990年代の時代の雰囲気をくみとり、女子中学生の視点から、当時のどこでもありそうな家族を丁寧に描いている。
少しノスタルジックな色合いとテンポのよいカット割り。両親は子供とはなかなか向き合えない。両親も学校もいい大学に入ってというのが教育の本筋として疑わない。
そんなステレオタイプに反抗するように、男子中学生とちょっとした恋遊び、後輩の女子中学生との想い、初めて自分のこころと向きあってくれたとかじる大人との出会い。
映画としてのメリハリをつけるためのように、大橋の陥落事故をからめて、喪失感も描く。誰でもそうだったなぁと共感できるリアリティのある映画だと思う。
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