劇場公開日 2020年6月20日

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「何で兄ちゃんはひとりで嗚咽?」はちどり(2018) カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5何で兄ちゃんはひとりで嗚咽?

2020年7月18日
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鑑賞方法:映画館

難しい

寝られる

韓国の1990年代という設定らしいが、1970年代後半ぐらいの感じがした。
メッセージ入力可能なポケットベルが唯一1990年代だなぁと。1980年代は呼ばれたら、電話するだけだったような記憶。
音楽、古くさかったなぁ。ディスコも。
カセットテープ出て来ましたね。
韓国映画はほとんど観ないです。台湾映画はわりと観ます。
韓国の1990年代のビッグニュースは北の将軍様の死去とソウル大橋の事故なのかな?
主人公のお嬢さんはかわいいけど、その他に魅力的な人はお母さん以外には特にいなかった。
ゆったりとした映画は嫌いじゃないですが、中盤から後半は眠くなってしまいました。韓国映画としては珍しい一作なんだとは思いました。女性監督の自叙伝的映画らしいので、納得はできる。
主人公は絵をかくことが好きである以外には能動的ではない感じ。
首のしこりは耳下腺腫瘍で、おおそらく、良性腫瘍。取った腫瘍を捨てるのはあり得ない。病理検査に出すはず。町医者の場面は安っぽかった(インチキくさかった)。丁寧で、親切だったけど。
韓国のお受験競争は日本にも増して熾烈だが、それは今に始まったことではなく、昔から公務員、官僚になることが最大級の関心事のお国柄で、遊び幅が狭いというか、みんな同じベクトル向いている感じで、あんまりおもしろくないなぁと思ってしまった。
儒教の弊害で家長制度が強い(お父さん、長男を過度に持ち上げる)と、長男筆頭に娘二人だと必ずと言ってよいほど、上と末っ子の二人が仲悪く、真ん中は世渡りが上手くなる。
私は感情移入できる登場人物がいなかったので、はまらなかった。
お兄ちゃんはなんで食卓を家族全員が囲むなか、ひとりだけ嗚咽していたのか?大橋の事故に巻き込まれて恋人が死んだとしか思えない。しかし、家族は知らないふり。妹たちも立ち入らない。実はあの漢文の先生とお兄ちゃんは付き合っていたのか?だから、あんなに荒れたか?長女(妹)の高校の生徒と付き合っていた可能性も大。でも、よくわからんなぁ。
外国の映画祭で賞取りまくりとの前情報だったので、外れなしと思ったのだが・・・ちょっと(かなり)残念。
やっぱり、日本映画はいいものはちゃんといい! と思ってしまった。
餅屋の描写は良かった。のっけから、今年の冬はトッポギ買って、豚キムチ鍋にしようと思ってしまった。

ちょっと木村佳乃似の漢文の先生の名前はキム・ヨンジだった。キム・ヨンジャの北空港やベサメムーチョが懐かしい。🎵夜の札幌~ 大麻をやって~ だっけ? あっ違った、それはケイ・ウンスクだった。

カールⅢ世
bloodtrailさんのコメント
2020年8月13日

カールⅢ世さんへ
お兄ちゃんのいきなりの嗚咽のシーンですが。
家族も「なんで泣くん?」とキョトンとしてましたよねw
お兄ちゃんも思春期の男の子。誰か知り合いが事故にあった、と言う訳ではなく。悲惨な事故や事件の被害者への同情やら、empathy(感情移入)やらが込み上げて来てしまって。と言う「お兄ちゃんの人格描写の一つ」なんだと思います。あの後、事故現場を訪れたりしてますし。ある意味、韓国らしい場面やなぁ、って思いました!

bloodtrail