「評判どおりの傑作」はちどり(2018) リブレさんの映画レビュー(感想・評価)
評判どおりの傑作
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中2の女子の日々を淡々と描いた映画。大きな事件が起きるわけではなく、少女の成長過程にずっと寄り添います。ただ少女の日常を描いただけなのに、なんでこんなに感動するのかわかりませんが、映画を観終わったときには謎の涙が出てました。
まず、役者が素晴らしいと思いました。
塾の先生、友達、後輩のたたずまいが非常にリアルで、先生が事故に巻き込まれてしまったときは本当に亡くなってしまったようで泣いてしまいました。
個人的に一番ぐっとくる登場人物はウニのことを好きな後輩で、顔も中学生っぽくて非常にリアルだし、「先輩を好きだったのは前の学期のことです」という衝撃のひとことは、この時期は学期が違えば別人のように成長してしまうということが表現されていて最高です。
また、カメラワークもよくて、主人公の後ろから追うシーンや顔のアップが多用されて、いつのまにか物語の世界に入り込んでしまいました。
監督はこれがデビュー作らしいですが、デビュー作とは思えないくらい洗練されててめちゃくちゃ面白かったです。
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