「嫌な時代の記録」無頼 Naotanjrさんの映画レビュー(感想・評価)
嫌な時代の記録
昭和42年生まれの私にとっては、子供のころの怖い人たちの記録だった。井筒監督がそこを描きたかったのであれば、成功と言えるかもしれない。
ヤクザがみかじめ料を徴収して、女郎屋をやって儲けていた時代、映画では親分自ら服役していたけど、実際は子分が身代わりにというケースのほうが多かっただろう。抗争の末、銃殺シーンも多かったが、抗争の原因がいまいちよくわからなかった。結局は虚勢の張り合いで、何に命をかけていたのか?
暴対法ができて、見た目ヤクザはすっかり姿を消したが、現代でも、ヤクザ稼業はしっかり地下で活動中、その証拠が、オレオレ詐欺やサイバーテロなのではあるまいか。昭和のノスタルジーなんてやめてくれ!と思った。
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