劇場公開日 2020年4月3日

「【”音楽の力”愚かしきレイシズム思想を、ロック、パンク、レゲエの熱量で吹き飛ばせ!】」白い暴動 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”音楽の力”愚かしきレイシズム思想を、ロック、パンク、レゲエの熱量で吹き飛ばせ!】

2021年8月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

幸せ

ー 1970年代後半の英国。経済破綻による国民の不満は、増加した移民たちへ向かい、過激な排外主義運動が高まって行く。そんな中、音楽で人種差別反対を掲げる組織「ロック・アゲインスト・レイシズム」(RAR)が誕生した。ー

◆感想
 ・人種差別思想を露わにした威圧的な英国国民戦線(NF)を率いていた男の愚かしき言葉の数々。

 ・エリック・クラプトンやロッド・スチュワートもその考えに、同調していた事が語られる。
 ー ファンであるだけに、ショックである・・。知らなかった。ー

 ・そんな中、数名の若者達が、危険を顧みずにロックンロールで対抗する反骨活動が始まっていく。その数は増え続け、10万人の“反ナチのカーニヴァル”が始まる・・。
 ー ジョニー・ロットン、ジョー・ストラマー、シャム69のリーダーだったジミー・パーシー、トム・ロビンソンが、次々に同調していく。ー

<エンドロールで語られる通り、NFは弱体化していき、今や泡沫政党になっている。
 だが、移民差別問題は、現代欧州が抱える大きな問題であることは周知の事実である。
 根の深い問題である。
 1978年4月30日の“反ナチのカーニヴァル”の演奏シーンは、もう少し観たかったなあ・・。>

NOBU