「最悪の気分になる…」MOTHER マザー ヤチトリさんの映画レビュー(感想・評価)
最悪の気分になる…
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最低の読後感(映画の場合なんていうか分からんけど)てやつですね。
自分の感覚から言えば、いくらでも助けの手が入ったのにそれを振り払って破滅に向かってしまうことに疑問を感じるが、教育の機会を奪い、他者が受け入れてくれないぞと脅し続けるとこうなってしまうのかな?とも思う。
そこら辺の腑に落ちなさをあえて描かないからこそ、上で書いたような観客にモヤモヤしたものを喚起する気持ち悪さを生むいい脚本だったと思う。
それは、ショウヘイの感情描写にも同じ事が言えて、敢えて無感情な演技を貫くことで、なんでそうなってしまったんだ、秋子切り捨てる事出来なかったのか?という葛藤を生む。
最後に祖父母殺しの罪を全て背負ったのは本当に『母親が好きだから』だったのか?
自分の中で生まれる感情や情動を上手く言葉にする術がなかった故ではないのか?裁判でそこに至るまでの生活をもっと踏み込んで調べたら本人が証言しなくても秋子を正犯として裁けたんではないのか?
という哀しさも感じる。
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