「「聖母か。怪物か。」どちらにも見えなかったなあ」MOTHER マザー takfさんの映画レビュー(感想・評価)
「聖母か。怪物か。」どちらにも見えなかったなあ
「散歩する侵略者」の不機嫌な長澤まさみの演技が良かったので期待を持って鑑賞。
感想は、今ひとつ。
長澤まさみの隠し切れない健康的な育ちの良さがどうにも役に合っていないように思う。
ベタすぎる悲惨演出と相まってリアリティが徐々に薄れていき、阿部サダヲまで出てきた日にはコントである。
クリスマスに空腹に泣く子供の横をサンタの帽子を被った幸せそうなカップルが通り過ぎるなどもはやファンタジーであり感情の落とし所に困ってしまった。
実話を元にしたシリアスなドラマとしては致命的なミスキャストと過剰演出ではなかろうか。
胸を痛めるべきところなのであろうシーンでつい笑ってしまう状態に陥ってしまいどうにも乗れませんでした。
主人公母の実家は良識的でお金もありそうな良い家族で、長澤まさみがドン底まで堕ちている経緯がよく分からず今いち感情移入がし辛い。
期待していただけに残念な出来、地に足がついていないように感じました。
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