「何がしたいか分からない」事故物件 恐い間取り 映画太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
何がしたいか分からない
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かなり期待して見ただけに残念でした。
何もかもが中途半端な演出で段々飽きてきてしまいます。
単純なので先の展開が大体よめてしまいます。
やりたい事は分かりますがやりたかった事は分かりませんでした。
霊的な存在という目に見えない物に目に見える物としての存在感を与えるならもっと意味のあるものにして欲しいです。
表現が直接的で単純です。
今回舞台がほとんど「家」に限定されていて、更に事故物件という怖くて当たり前になる最強カードを使っておきながらここまで怖くないのも珍しいです。
ホラーはどちらかと言えば苦手な部類なのですが見終わったあとも特に問題なく過ごせるほどでした。
大きな音や視覚情報に頼った本能的に覚える恐怖以外には怖いと感じるところはありません。
結局怖いのは人間だね〜なんて言う展開でもありません。
事故物件を生き生きと勧めてくる上司、不動産屋、狂気は感じますが演出が微妙で薄ら寒く感じるのみです。
またヒロインの梓ちゃんの演技が個人的に微妙で怯える演技をされる度にシラーとしてしまいました。
最後の事故物件で霊がいっせいに取り囲んでくるシーンはさながらチープなお化け屋敷のようで、特に冷凍庫にいた霊、押し入れから飛び出してきた霊の2人が一気に怖くなくしています。
これはお二方の演技のせいではなく、完全に演出です。
全体的にダサいとしか言えない映画でした。
適当に伏線のようなものをばら蒔いて適当に回収している感じです。
怖いものや考えさせられる作品がお好きな方にはオススメしません。
お化け屋敷のようなお手軽な怖さを求めていられる方にはおすすめです。
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