「ううーん?どうした今泉監督」あの頃。 Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
ううーん?どうした今泉監督
舞台挨拶付きを観賞
今泉監督は「his」で感動したのもあり
楽しみにしてました
自分はとりわけハロプロオタではありませんが
ちょうど関西で大学生でどっぷりハマってる友人は
たくさんおり親近感を覚えるテーマでした
松浦亜弥のデビュー時の衝撃は覚えています
で感想としては
あれれ・・どうしちゃったのって感じ
前半はメチャクチャ面白かったです
でも後半になるにつれストーリーの焦点が曖昧で
ものずごく普遍的な着地を見せてしまい
淡々と終わってしまった印象でした
結局どこをどう切り取りたかったのか
主人公劔が松浦亜弥に感動し
ハロプロ関連イベントを行っていた連中と
仲良くなり人生に張り合いを持っていく感じ
は凄く良かったし笑えました
ネット弁慶だが卑屈になるドクズのコズミン
他人の推しをなぜか一発で当てられるロビ
ハロオタかつ風俗依存症かつ多芸だが無職の西野
レコード屋勤務で最初に劔を誘ったナカウチ
他やたら健康を気にするイトウ
ギターもできるアールなど
個性的「であろう」仲間たちが出てきますが
特にこのメンバーで深く掘り下げられる
エピソードがそうあるわけでもなく
ダイジェスト的にしか描写がなく
消化不良のまま進んでいきます
そして後半はコズミンの病気と
劔の関係中心に話が進みコズミンの死に
まつわる話のままほとんどハロプロ要素が
なくなっていってしまいます
女性高校教師にオクでチケット売ってもらう
シーンも何かあるのかと思わせぶり
なのに何もなく終わっていきます
正直これなら実在アイドルとして扱う
必要もそこまであったのだろうかと
思うほどです
架空のアイドルでライブシーンとか
力入れて作ってしまえばテーマが強調
されたのではないかと思いますが
予算的な都合を如実に感じます
前半は笑えたし良かったんですけどね
もう少しテーマを絞っても良かったんじゃないか
と思いました
今となってはマリオやガンダム
ドラゴンボールなんて毎日取り上げられすぎて
もう懐かしのコンテンツじゃなくなってます
今一番なつかしさ感じるのって15〜20年前の
カルチャーだと思います
それだけにこんな浅い触れ方で終わってしまったのは
残念でした