「微妙(笑)」弱虫ペダル としぱぱさんの映画レビュー(感想・評価)
微妙(笑)
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原作弱虫ペダルの大ファンだし、アニメも全部見てる上でのレビューですが、当初懸念してた原作台無しの実写化ではなく一安心でした。坂道を演じる永瀬廉も役にはまっていたし、今は芸能界から干された伊藤健太郎の今泉役も悪くない。橋本環奈の女子高生役はま、置いといても(笑)全配役は演技力含めて全員許せるレベル。そうなると問題は描写と脚本です。監督さんは頑張ったと思う、BGMに合わせた緊張感やギリギリな勝負をまとめあげたと思います。ロードバイク趣味の人に媚びた感もないし現実的にはハチャメチャな漫画を無難に実写化した作品だと思います。脚本も原作に8割方忠実に作られてました。変更部分もまあ許せる。そうなると何が不満かと言うと原作のどの部分の実写化かということ。最後に今泉にフォーカスされたシナリオはうーん。ジャニーズ押し退けてのラストシーンは当時の伊藤健太郎の勢いとランクを表してしたのかな。この作品は基本スポ根であり一部アニメマニアな坂道との対比がコントラストであり一つ一つ眼の前の壁を純粋な気持ちで突破して行くそのひたむきさや仲間の熱い絆に心打たれるのが肝。そうなるとやはり2時間の枠に収めるため、人物の背景や深堀をカットするしかなく最後の勝利の感動が希薄になってしまうのは歪めない。本当は三部作にして新人ウェルカムレース、合宿、インターハイ編を作って欲しかった。そう考えるとドラマでも良かったんじゃないかな。アマプラやnetflix。WOWWOW辺りでさ。今となればまず、無理でしょうけど。プロモーションや映画をどの路線で売るかを失敗したのかなあ。残念っす。
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