「"カタルシスを感じない"映画」弱虫ペダル stoneageさんの映画レビュー(感想・評価)
"カタルシスを感じない"映画
日本の各映画会社には、男性or女性アイドルを起用して、漫画を原作とした映画作品を、年間に一定本数を撮る…というような暗黙の決め事でもあるんでしょうか?(笑)…確実に"喰える"作品を撮ることは、日本の映画産業の発展と維持のために必要ならば仕方がないのかも知れません。そんなのは今に始まったわけではなく、裕次郎や小百合ちゃんの時代から既にあったわけですから、今更とやかく言っても仕方がないのかも知れませんね(笑)
それに、中にはとても良い作品もあったりするし…。
しかしながら、常に人柱になる覚悟で新作映画に臨んどるわけですな…(笑)
で、この作品。
ん〜、ハズレですかねぇ…個人的には(笑)
原作未読ながら、予告編は良さそうな予感しかしなかったんですが…。
(その大事な千円札はキープしておいても…もちろん、娘さんや彼女が「観たい!」とおっしゃているのなら、それはぜひ付き合ってあげて下さい(笑)
*主人公の"小野田坂道"くんは、高校生らしいキャラクターで初々しくて好感でした…でも、他の自転車部員が全然高校生らしくないんですよねぇ…興醒めなぐらい(笑)
*伊藤健太郎演じる"今泉くん"なんて、後半はもうほとんど"木村拓哉"でしたね…なんか上から目線でもの申す感じが…(笑)
*個性的なキャラクターが一杯出てくるんですが、自転車競争ばかりで"人物"が描けてないので、肝心のレース場面も、今ひとつ感情移入出来ない。
*最後の千葉予選にはライバルらしき者も出て来ましたが、なんの"ストーリー"も無くて、唐突過ぎですね(笑)
*主人公を含め登場人物には、過去に挫折やら葛藤らしきものがあった様なんですが、今ひとつ描き方が希薄過ぎて、"話し"が盛り上がりません。
*主人公の"特異な能力"だけが、ただただクローズアップされるだけで、坂道くんもアホのひとつ覚えみたいに"みんなの役に立つ"と最後まで同じ事ばっかり言って、まるで成長しない(笑)…まあ、入部したばかりで仕方がないのかも知れませんが(笑)
つまり、これ、脚本が駄目や言うことですかね…(笑)