「【ワンダフル・ライフ】」おらおらでひとりいぐも ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【ワンダフル・ライフ】
桃子さんが図鑑から描き写した、シャコにひらひらのついたような生きものは、カンブリア紀に大量絶滅したバージェス動物群のひとつで、確か、アノマリカリスの仲間ではないかと思う。
違ったらごめんなさい。
ベストセラーになったのに、ほとんどの人が読まずに書棚に置いていると言われていた「ワンダフル・ライフ」という本で紹介されているはずです。
興味のある人は、図書館で。
長年連れ添った相方がなくなったら、心にポッカリ穴が空いたようだろう。
田舎から飛び出して、自由に自立して生きてみたいと言ったって、一人きりで生きることが、必ずしも自由・自立とイコールではあるまい。
人を好きになって結ばれることを含んでいたっておかしくはない。
人はそうやって生きてきたのだから。
だから、辛いのだ。
だから、心の声が聞こえてくるのだ。
だから、迷うのだ。
でも、人に優しくもなれるのだ。
そして、踏み出してみようとも思うのだ。
冒頭に説明した、カンブリア紀に爆発的に発生し、そして、大量絶滅したバージェス動物群は子孫を残していない。
人はそうではないのだ。
でも、この作品は、おそらく人によって絶滅に追い込まれたマンモスにも少しフォーカスしている。
人は調和して生きていくべきだと語りかけているような気もする。
バージェス動物群が、ワンダフル・ライフだとすれば、人はきっと、モア・ワンダフル・ライフであるはずなのだ。
ところで、もし、僕の母親が、あのタイトルと同じ意味の言葉を言うんだったら、
「おらだば、ひとりでいぎでぐ」
かな。
東北だから当然似ている。
僕の母親は、父親が退職して、家にいるようになって60歳を過ぎた頃、スキーを始め、あっというまに中斜面だったらスイスイ滑れるようになったし、登山こそ夫婦で出かけて、富士山にも登頂したが、それ以外はスキー同様、ひとりで何かしたり、友達とスポーツなどにトライしていた。
ところが、父親が亡くなってから、逆に家にいることが多くなって、元気がなくなったようにも感じる。
よく喧嘩はしていたが、父親は母親のつっかえ棒のような役割でもあったのだろうか。
まあ、でも、少しボケているが、ちょっとは強気だ。
今晩は
東北弁は、地域によっても近い意味なのに発音及び意味合いが微妙に違い、故、宮本常一さんには”もっと東北にも足を運んだら、更に面白かったのに・・”と”土佐源氏”を読む度に思うNOBUです。(偉大なる日本の民俗学者に対して失礼極まりないですね・・)
白神山地から下山した際の秋田のおばあさんの言葉は今でも、分かりません・・。けれど、それは均一化していない豊かな日本の文化だと思っています。
では、又。
おはようございます。
且つて、東北のある地域に住んでいた頃、友人から
”いさぐ?” と言われて分からず、(家に来る?)
”おしょすなあ”と言われて分からず、(恥ずかしいなあ)
”いしごぐ”と言われて、”標準語では何という意味だ!”と聞いたら”標準語には変換できない,微妙なニュアンスがある・・”
と言われたNOBUです。
東北弁って、奥深いですよね。
でも、滋味深くて私は好きでした・・。
では、又。