劇場公開日 2022年4月8日

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「うんやっぱこのシリーズ…」ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 mokusin takataniさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0うんやっぱこのシリーズ…

2022年12月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

まずグリンデルバルド役がジョニーディップからマッツミケルセンに変更されてるが違和感なし。
むしろ冷徹・狡猾・悪のカリスマらしさはミケルセンのがあっていた印象。
そこより事前に前2作を予習してから本作を鑑賞したが、構成がすべて同じだったのが気になった。
主人公が魔法生物の生態に合わせて変ポーズでやり過ごすコメディパート、その裏で悪の魔法使い軍団が悪だくみを進めるパート、味方勢力が計画阻止のために集合し敵味方入り乱れる終盤パート---いつもこのパターン、どころか今作は話の引き延ばしも感じてしまった。

また前作で闇落ちした友人の彼女はあっさり出戻り、魔法で山を抉り強敵ぶりに溢れていた人はダンブルドアのかませ、この後に彼の甥っ子でしたと唐突に明かされるが全部ひっくるめ深刻に描写しながらあっさり解決するか勢いで締めてしまう、どうにもこのシリーズ話の畳みがパッとしない。

タイトルの秘密については彼は偉人ではなく失敗も後悔も経験した“普通の人”を表したいのだろうがやらかし過ぎててむしろ犯罪者じゃん状態。まるで憧れの俳優や好きな漫画家の本性を知りがっかりした時の心境だ。

そして本作の見所グリンデルバルドとダンブルドアの対決は確かに迫力があったが、炎魔法・水魔法・闇魔法とレパートリーに富んでいたヴォルデモート戦に比べると地味なうえ戦闘シーン自体が短く、物足りない。

以上、3部作見たが全般通して味気なさばかり目についた、凝縮して3部作だったらまた違ったのだろうか…何にせよ残り二作を劇場で見ないのは確か。

木神