「3歩進んで2歩下がった。」ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 無機物さんの映画レビュー(感想・評価)
3歩進んで2歩下がった。
わくわくした一作目、早くも鬱展開かと落ち込んだ二作目、まだ期待を捨てられずに観た三作目。
クスッと笑えるシーンは幾つかあったし、動物たちは可愛いし、ジェイコブとクイニーがハッピーエンドなのは良かったけど、良いところはその程度。予告で見せすぎだったのでは?とも思う。
ダンブルドアは相変わらず役に立たない傍観者で、ハリポタのときは耄碌したのかと思ってたけど若い頃から他人を煽るだけ煽って自分は安全圏にいる、逃げ道を用意してる、汚い人間だということがよくわかった。自分の非を認めるなら曖昧にせず正直に全て吐いてほしい。
ジョニー・デップからマッツ・ミケルセンに変わってしまったグリンデルバルド、よく練り上げられていてとても良かったけど、良いんだけどただのイケオジ過ぎて。ジョニデのあの怪演というか、クレイジーさを知ってしまっていると少しだけ物足りない。
映画全体を通しては、結局何がしたかったのかよく分からない。3歩進んで2歩下がったストーリー。5部作にする意味って何だろう。