「あっさり薄味」ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 カミムラさんの映画レビュー(感想・評価)
あっさり薄味
正直期待外れだったかな。
ダンブルドアとクリーデンスの因縁にしても、グリンデルバルトとの対決にしても、魔法動物にしても。
まず、未来が見えるグリンデルバルト相手にノープラン、混乱させる方向で作戦を進めるってので『ん?なにそれ?』ってなり、その後の流れもいまいち。
唯一楽しめたのは兄貴救出のくだりかな。
あの辺は凄くファンタスティックビーストっぽくて良かった。
ダンブルドアとクリーデンスの因縁の対決は迫力があって良かったが、決着があまりにもあっさりしてて拍子抜け。もう少し感情が揺さぶられるようなのを期待してたんだけどな。
5つのカバンでの撹乱作戦も普通にオチが読めるし、その後のグリンデルバルト戦もいまいち盛り上がらない。
ラストはハッピーエンドだけど、なんかスッキリしない感じ。クリーデンスの最期も見たかった。そういやダンブルドアの秘密は何だったっけ?グリンデルバルトとのBLが秘密ですか?
この作品って今までの作品と比べて闇が足りない気がするんだよな。グリンデルバルトに全く花がないし、その脇を固める側近達も影が薄い。
もっと狂気と禍々しさ、残虐性が欲しかった。
ってかグリンデルバルト役のマッツ・ミケルセンが配下のオリバー・マスッチと顔が似てて若干キャラ被ってんのよ。
最後に物凄く個人的な要望っていうか何というか
ハリポタ系の魔法使いの物語は西洋の中だけで留めて欲しいんだよね。
多様性か何か知らないが、変に東洋をねじ込まないで欲しいのよ。あの世界観に合わないからさ。
同じ世界線で東洋がメインのストーリーがあったら、それはそれで面白いかも知れないけどね。絶対に杖使わなそうだし、ホウキで飛ぶこともないだろうけど。