「詰め込みすぎ」ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 きたやはたさんの映画レビュー(感想・評価)
詰め込みすぎ
はっきり言って今作は1作でやるべき内容ではなく、せめて2作でやるべきだったと思います。
キャラについて
初めにものすごく違和感があったのが前作で活躍していた主要メンバーが出なかったことです。
まずティナについて前作でクィニーが指名手配されてるやつの味方に付いてしまいます。前作までのティナなら仕事ほっぽり出してでも連れ戻しに行くと思うのですが今作では闇払い局長の仕事が忙しいからと戦いに参加しません。前作までは正義感が強く虐待から守るため罰を受けるとわかっていてもノーマジに魔法を使う性格だったのに、身内が悪の道に落ちそうになっても何もせずというあれだけ仲良さそうだった(1作目で危険を顧みず助けてもらってる。)のに何もしないのはキャラ設定かえたのかと思うほど違和感がありました。
そしてナギニは?。2で重要そうなポジション匂わせておいて3でノータッは流石に、、、
ダンブルドア兄弟についてハリーポッターシリーズでは仲悪かったのに案外仲良くて少し困惑しました。
クリーデンスとの関係についてもいまいち。
グリーンデルバルトが役者が変わったっていうのもあるかもしれませんが悪のカリスマ感が皆無になっていて前作まで敵も味方にするくらいの話術だったのに今作ではその片鱗も見えず味方に裏切られるだけという前までの得体のしれない怖さがなくなっていました。正直がっかりしました。
これ以外にも所々違和感が目立つところあります。
ストーリーについて
詰め込みすぎです。前作までの広げた風呂敷を今回無理やり畳んだ感があります。主要キャラが出なかった理由が2時間半じゃ収まらなくなるからと思えるほどです。クリーデンスの家系、血の契約、グリーンデルバルト等々もっと深堀りしてほしかったです。
映像は物凄くきれいで音楽も迫力があります。これだけである程度満足です。
逆転時計をダンブルドアがつっかていたりとハリーポッターシリーズとつながる小ネタが少しあってそこは良かったです。
映像がいいだけに脚本をもっと深く丁寧にやってほしかったです。ハリーポッターシリーズが大好きなだけに物足りなく少し残念でした。