「明るい、楽しい、見やすい!」ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 Y Kさんの映画レビュー(感想・評価)
明るい、楽しい、見やすい!
ハリポタシリーズ、ファンタビ シリーズ共に全作観ています。
感想
前作に当たる『黒い魔法使いの誕生』は個人的に不満点ばかりの作品でしたが、今作ではその多くの問題点が解消され、素直に楽しい!と思える作品となっていました。
・物語構成
前作の伏線の多くを回収しつつ、コメディシーン、動物の愛らしいシーン多め且つ詰め込み過ぎない脚本でとても見易く、素直に楽しいと思えました。
若干唐突な展開感もありますが、魔法ワールドでの冒険譚に一緒に連れて行かれている感覚が味わえるテンポの良い物語構成で一気に引き込まれました。
ラストがまた気になる要素を含んでいるので、今後の展開にも期待です。
魔法動物要素も追加されてその点でも満足です。
・演技
演技は流石の上手さで皆さん役になりキレていたと思います。
特に予告にも挿入されているニュートとテセウスのサソリダンスをするシーンはいい意味で面白おかしい感じが表現されていたと思います。
・演出
前作は兎に角“暗い“作風で、物語構成も続編の為の繋ぎ感が否めなかったのですが、今作は戦闘シーンは明るめで観やすい場面が多くて安心しました。また、劇中曲も楽しい楽曲が多くて気分が良かったです。
・ジェイコブという人物
今作のMVPを上げるとすれば間違いなくジェイコブです!彼はマグルでありながら魔法界を冒険している唯一のキャラクターとしてこれまでも個性を炸裂させて愛されてきたキャラクターでしたが、今作で遂に格好良さまで身につけてしまいました。何でも優しく包み込む物腰柔らかい性格、見せ場多めの魔法バトル⁈シーンなどとにかくかっこよかったです。
・秘密とは⁈
今作にタイトルに記述されている『ダンブルドアの秘密』はシリーズファンであれば様々な妄想と期待を膨らませていると思われますが、正直あまり驚く程の秘密では無かったかな?という印象でした。しかし、十分に納得できる内容ではあったので満足出来ています。
総評
シンプルに楽しめるストーリーに原点回帰した良作。次回作ではどんな冒険譚を見せてくれるのか、今から楽しみです。