エルヴィスのレビュー・感想・評価
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よくできた伝記エンターテイメント
すごく面白いとまではいかないけど、成り行きが決まっている事なのに最後まで飽きずに見れました。
天才は純粋で、そこに擦り寄ってくる人がおり今回はケミストリーが起こりキングが誕生したんですね。ありがちなのは自分の興味のあることは一途だけど、面倒な事は任せっきりで搾取される事。ショービジネスでは本当によく聞く話です。
しかしこの作品を見てエルヴィスの偉大さを感じました。正にキングだったんですね。
映像、演出はラーマンらしさが出ており、主演のバトラー、ハンクスも素晴らしい演技で、ダイバーシティが叫ばれる今見る価値がある作品だと思います。
後半は『映像の世紀』のよう
エルヴィスという時代
思春期の頃、偶然にビートルズファンになった私にとって、エルヴィスは「ビートルズに影響を与えてくれた昔のスター」という認識だった。
アメリカの長く根深かった(現在もだけど)白人至上主義と黒人差別がまだ強く文化や価値観を支配していた時代に、エルヴィスはいたんだね。
生い立ちに、生まれ持った資質に、時代のうねりが重なって、白黒融合の新しいカルチャーと、価値観を創り出した。いまも続くカルチャーと価値観を。
しかしそんな才能あるスターが、あんな強欲自己中マネージャーに、まるでマインドコントロールされているかのように逃れられず海外にすら行けないという恐ろしさが、とにかくすごく、すごかった。
トムハンクスを長く好きだが、今作では心底憎かった。
しかし今作で最も素晴らしいのはオースティンバトラーで、宣伝で見たとき全くエルヴィス感などないこの彼が、果たして出来るのだろうかなどと思ったことを会う機会もないのに謝罪したいほどだ。
エルヴィス、その人だった、まさに。
YouTubeで観よう、ビートルズに影響を与えた昔のスターではなく、時代そのものの、エルヴィスを。
ロックの歴史がよくわかる
支配からの脱出
エルビス・プレスリー。
1950年代のスターは、私の世代の2回り上。若い時は年上の人達に囲まれていたので、1回り上のビートルズ世代の音楽をよく聴いていたのだけど、そこに時折挟まるのが、さらに1回り上世代のプレスリーやチャック・ベリーだった。耳馴染みな音楽ではあるけれど、それほど思い入れはない。プレスリーに対して、そんな中途半端な認識の自分としては、彼の生涯を垣間見れた、伝記物として良かった。
人種差別など当たり前の時代に、黒人文化としてのゴスペルやR&Bからロックへの昇華を果たした功績は。確かに大きい。彼に政治的なイメージはなかったが、ベースには黒人文化へのリスペクトがあり、当時の体制と必死に闘っていたことがよくわかった。
トム・ハンクスが、プレスリーを食い物にする悪徳プロモーター役で、好演。良い人の代表のイメージは拭いきれないものの、後半はクソジジイぶりに嫌悪感を感じたので、キャスティングは大成功だった。
60年代、70年代のスターを題材にした映画では、ほぼ確実にドラッグと酒で落ちぶれるのだけど、本作ではそれは無いのが、異色に感じた。
歌唱シーンは少なめで、ファンには物足りないかもしれないが、「支配からの脱出」をテーマに、プレスリーという偉大なアーティストの生涯を綴った、良い作品だ。
愛を受けすぎたエルヴィスの光と影
伝説となったエルヴィスの存在は知っているが、彼の生い立ちや吸血鬼のようなマネージャーの存在、謎の死により42才の若さで亡くなったことなどは本作で初めて知った。
ロック界のパイオニアとして飛び続けたエルヴィス、スポットライトを浴びすぎるとその分影も大きいのだろう。
熱烈なファンたちからの愛と喝采、これを受けすぎるとそれに慣れてしまい、普通の状態に耐えられなくなるのかもしれない。脳科学的にもドーパミンが出過ぎると身体が対応できなくなり、悲鳴をあげるんだとか。
超売れっ子アーティストが薬に手を出すのもそういった背景があるのかしら…。
それにしても、トムハンクス演じたマネージャーの敏腕ぶりには舌を巻く。ショービジネス界の明暗、伝説のロックンロール・エルヴィスの壮絶なストーリーを知ることのできる作品だ。
パンティー投げて どいすんねん??(゙ `-´)/ 笑えたぞ。
若き日のエルビスは確かにキング・オブ・ロックンロールでした。
私が子供の頃、エルビスはすでに侮蔑の対象だった。西田敏行や吉幾三にパロディにされた晩年のエルビスは滑稽ですらあった。もみあげ、襟のやたら高いシャツやラインストーンだらけのジャンプスーツ、成金趣味のバックルやカンフーアクション。エルビス自身もとてもキングには見えず、誰か架空のスターのパロディをやっているように見えた。オマケに死因も太り過ぎなどと言われた。
そうした晩年のエルビスが多少なりともカッコ良く見えてしまうのだから映画っておそろしい。とは言っても、カッコよく見えるのはステージ上ではなく、移動車内で伺い見えるいかにもなサングラスだったり、これでもかの指輪だったりと、シンボライズされたエルビスだったりするのだが、、、
しかしながら、若き日のエルビスは別格だった。痩せた身体に緩やかに着流したジャケット、ちょっと俯き加減の暗い眼差しと長い髪。うん、カッコ良い。ステージも登場時の熱狂が良く伝わる映像だった。少し「病み系」だったのね。後にビバ〜ラスベガスとか脳天気に歌うとは思えないね、良い曲だけと。
「俺は音楽のことは解らない」と言う大佐の言葉に象徴されるように、エルビスのファッションやステージアクションに比べて音楽の取り上げ方が少なかったように思う。腰の動きをスローモーションで見せるのも良いけど、一曲フルの歌唱シーンを観たかったな。やっぱりエルビスの音楽を楽しみたいのだ。特に黒の皮の上下できめた68年のカムバックライブをじっくりと。
あの時代のアメリカの世相については「勉強になりました」って感じ。進んでいるようで、あんなに遅れてたのね、アメリカって。第二次世界大戦後ですよ。ホロコーストとの戦いも経てのあれですよ。L.リチャードは白人の客の前でお行儀よく歌ってるのしか観たことなかったけど、黒人だけのプライベートライブではケダモノのよう。抑圧の度合いは白人ロックスターの比ではなかったのだろう。
とにかく長い映画。観る時は覚悟を。
観終わって一番の感想は上映時間が長いという事。知らずに観てしまったので、なかなか集中力を最後まで保つのに苦労しました。
全体的にカットを細かく切って様々な角度から撮影されており、個人的に長回しが好きなので、あまり自分好みの編集ではありませんでした。
エルビスの知識はほとんど無かったので、知識がある人の方が楽しめる気がしました。
演じている役者とエルビスがかなり似ているので、
ところどころで、どっちか分からないシーンもありました。再現度が素晴らしいです。
あくまでもこの作品は伝記映画を徹していたので、エルビスへの感情移入はあまり出来なかった点が残念でした。
とにかく派手な映画なので、長さに疲れますが、観て損はしない作品です。
ケネディ暗殺の夜
クリスマス特番の最中、突如銃声と共に飛び込んで来たケネディ暗殺のニュース。
日本では安倍元首相が撃たれたというタイムリーなニュースの真っ只中で、未だに心の傷が癒えない方が多くいるだろう。
エルヴィスはその夜、クリスマスソングを届けるはずが思い直し、傷ついた世の中に対して訴えかけるような「If I Can Dream」を歌いあげる。
これぞスター!批判されようが、トム・パーカーの悪魔の囁きに惑わされようが、彼のルーツであるブラックミュージシャン達から受け継いだ魂を止められない!
バズ・ラーマン監督のゴージャスでコッテリした映像が見事にハマっていました。2時間40分の長尺とは思えないほど、てんこ盛りの情報量とテンポの速さに、前半は全集中の呼吸で観ないと何が起こったか理解できないくらいだか、よくあるミュージシャンの伝記映画に収まらない「誰がエルヴィスを殺したのか?」を軸としたミステリー仕立てになっているのも新鮮味があり良かった。
エンドクレジットで流れる主題歌を歌うのはエミネム。
何故?!と思いますが、エミネムもまた白人としてブラックミュージック界から現れたスターですので、納得の人選でした。
今だからわかるエルヴィスの天才
6:4でネガティブな印象なのは終焉に向かって落ちていくからだろうか。観るに辛い作品だった。「世界で最も売れたソロアーティスト」なんだからブイブイ言わせてた頃のエピソードをもっとぶっ込んで欲しかった。
かく言う自分もリアルタイムでは70年代のブヨブヨのエルヴィスしか見ていないのだけれど、この50年で若き日の音楽や映像に少なからず触れてきたわけで、、、
トム・ハンクスがクソのようなマネージャーを演じた。クソ過ぎてトム自身が嫌われてしまうのでは?と心配になるほどの名演だった。
てか、トム・ハンクスが嫌い💢になった。
オースティン・バトラーのシュッとしたプレスリーも見ているうちに慣れてきて悪くないと思ったが、ブヨブヨのご本人が歌うアンチェインド・メロディに完全にノックアウト👊涙がこぼれた。
そう、ブヨブヨになってもエルヴィスは天才だった‼︎
当時、中学生だった自分にはそれがわからなかった。ラスべガスのエルヴィスをカッコ悪い👎と思っていた。
眩しくて、残酷な映画
最も売れたソロアーティスト、エルヴィス・プレスリーの生涯を『ムーラン・ルージュ』で有名なバズラーマン監督が映画化した伝記映画。主役は若手俳優オースティン・バトラーとトム・パーカーを演じたトム・ハンクス。トラック運転手から世界を巻き込む歌手へと展望していく様はまさに、「アメリカンドリーム」を象徴するかのような物語であった。
エルヴィス・プレスリーの名前は私自身『フルハウス』でジェシーが「エルヴィスは死んでいない」という台詞が最初で当時どんな人物だったのかわかりませんでした。なので、この『ELVIS』はエルヴィス・プレスリーの人物像や生い立ち、マーケティング等々エンタメ業界を知るうえで大変勉強になった。
一番グッと来たのがB.Bキングとエルヴィスが肩を並べて会話しているシーンが印象的だった。まだ黒人差別が濃い時代に肩を並べて普通に会話しているシーンはとても魅力的な画でした。
ただ、約150分は長い気もしますが、バズ・ラーマン監督の個性が冒頭のロゴからエンドロールまでギラギラしているけど、芸能界の闇も味わえ、ピンからキリまで監督のこだわりが感じられる映画でした。
音楽映画ではない、最高の娯楽映画
本作品は、音楽映画、伝記映画ではなく、あらゆる愛に満ち溢れたスーパースターが、ショービジネスマンの金にしか興味のないエルヴィスのマネージャー(トムハンクス)に良くも悪くも人生を左右されていく物語。
ボヘミアン・ラプソディのクィーンや、RAYのレイチャールズのように、音楽も存分に楽しめると思って観るとガッカリするかもしれません。(個人的には、終始足元でリズムに乗ってましたが笑笑)
娯楽映画としては、2時間40分があっという間に過ぎてしまうほど、完成度は高いと思います。
演出がいいんでしょうか?
カメラワークも最高!
なんといっても、俳優陣の演技が全員素晴らしい!
特にトムハンクスの演技力は、今更ながらですが、凄すぎです。
トムハンクスが嫌いになってしまうほど、感情移入してしまいました。
憎たらしさ満点!
トムハンクスの演技を観るためだけに、劇場に行く価値ありますね!
一つだけ残念だったのは、人間味溢れる才能豊かなエルヴィスの話だったのか、悪徳マネージャー(トムハンクス)の話だったのか、分かりにくかったこと…
巨匠マーティン・スコセッシが作ったら、ラスベガスのシーンとかマフィアが絡んだり、マネージャー(トムハンクス)をもっと悪役に仕立て上げたり、より娯楽性が増したのではないかと思いました。
こんな裏側があったなんて。
あっという間!
ざっくりしているのは本人の視点からではないからだっ!!
『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマンにとって、初の実在人物の伝記映画ということで、アート系監督が、どう料理するのかが気になって仕方なかった本作。
見事なまでなエンターテイメント・ショー、そして紛れもなくバズ・ラーマン映画でありながら、自伝映画の新境地ともいえる作品になっていたのだ。
単純にエルヴィス・プレスリーの伝記映画として観ると、物足りなさやざっくり感をどうしても感じてしまうだろう。しかし、今作はエルヴィスの自伝ではなく、マネージャーであるトム・パーカーの視点で描かれている、少し俯瞰から見た伝記映画という特殊構造であることから。ある言い訳が成り立つようになっている。
それは、「本人ではないからっ!」ということ。
そうじゃなければ、エルヴィスという偉大なアーティストを2時間半で描ききることはできないし、4時間のバージョンも存在しているといわれているぐらいだ。
近いところでいうと、ジェニファー・ハドソン主演でアレサ・フランクリンの半生を描いた『リスペクト』も本人の視点だからこそ、ざっくりしていることに不満が残ってしまうし、『ドリームガールズ』のようにエンターテイメントに振り切ってしまうとドラマ性が薄くなってしまう。しかし、近しい人物の俯瞰的なものだとしたら、どちらも網羅していて、伝記映画の難点をどちらもカバーできているのだ。
本人ではないから、従軍していたことや、結婚、子どもの誕生、離婚、母の死、父との距離感、ドラッグ依存……といった、エルヴィスにとっての分岐点や印象的な出来事というのが、ざっくりと描かれていている。
今作は、トム・パーカーの目から、エルヴィスという人物はどんな存在だったのか……を描いたもの。
だからこそ、トム・パーカーにとっての印象的なシーン。エルヴィスのステージを初めて見たとときのインパクトだったり、契約を交わした日の会話、商品としか思っていなかったはずの相手に思わず感情移入してしまったときなどが丁寧に描かれている。
そうはいっても、エルヴィスを演じているオースティン・バトラーがまさかの吹替えなしで歌っているのはかなり衝撃的である。今までのエルヴィスの伝記映画『ザ・シンガー』やテレビ映画『 ELVIS エルヴィス』も吹替えだったというのに、ほとんどのスタージ・パフォーマンス(アーカイブシーンのちょっとした歌はエルヴィス本人のものだが)をオースティンが歌っているのだ。それだけでも凄いことである。
バズ・ラーマンによるエンターテイメント要素もりもりのカロリー高めな作品ではあるが、2時間30分の時間は全く感じない。休憩さえ入れてくれれば4時間バージョンでも観てみたいと思わせてくれる。
全299件中、101~120件目を表示