エルヴィスのレビュー・感想・評価
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エルヴィスはいい映画に決まってる
最近よく世界超有名人物の伝記的なものが多くて、グッチのやつとか、黒人の女の歌手のとか(題名「リスペクト」)見ましたが、比較になりますが、展開が早くてやや頭が追いつかない場面もありますが、エルヴィスのそっくりさんがよくできててすごいです。
だいたい麻薬とか酒とか女とかで、人生が早々に終わってしまうことが多くて、それに似てはいたが、人種差別と闘っていたんだな。自分は白人なのに。
あと謎のマネージャというかプロモータがエルヴィスを見い出して、有名になっていく過程には、彼の力によるところも多かったんだな。最後はエルヴィスに嫌われてしまったけど。
展開が早すぎなところを、少しわかりやすくしてくれたら★5にはなります。
金が動く
史上最も売れたソロアーティストらしい。
今も、なのだろうか?
Michaelさえ及ばないのだとしたら、当時の環境を思えば驚異的で神がかってる。
その本人とELVISにそんな伝説を与えたプロモーターの物語だった。
壮絶だった。
語り部をプロモーターにした構成が、裏と表を対比させ物語に厚みをもたらしてるように思う。
観客に向かうELVISと、彼を通し金に執着するプロモーター…ドリームではない現実を映し出す。
商売であり、金が動き富を産む事が原則であり、真理であると言わんばかりだ。
全編通して楽曲が鳴り響く。
前半は台詞の方が少ないような印象だ。その旋律に誘われ作品世界に引き込まれていくような…熱狂の渦中に埋没していくような感覚があった。
昨今、アーティスト達の生涯を描く映画を何本が目にするけど今作の主人公も素晴らしかった。
トランス状態とでもいうのだろうか?
アーティスト達が意図しない領域で発言した表現やアクションを再現してみせる。
彼らの中には明確な筋書きが前提としてあるのだ。脚本が。ここでこうなるという指示が。
…悪魔の如き才能だ。
本作の公開事、別にエルビスに興味もないしなとスルーしてた。他に観たい作品を優先してた。
すっごく後悔。映画館の大音響の中で観るべきだった。彼の功績を。彼の残した影響を。
まだまだ差別が根強く残っていて、当時は人種融合防止策なんてものがある程に分断されていた社会。
それは音楽にも適用されている。そこに彼は爆弾を投下した。カントリーとR&Bの融合。
牧歌的なカントリーミュージック。それはそれで良いのだけれど、きっと黒人が歌う事は許されない。
それと同様に躍動的なR&Bを白人は蔑み歌う事もなかったのだろう。
数奇な運命を経て、彼は白人でありながらR&Bを歌う事に躊躇がなく、そして声を持っていた。
禁忌の境界を破壊したロッカーが彼だった。
驚く事に、当時のELVISの楽曲を全く古いと思わない。どころか今の楽曲と何ら遜色がない。ルーツはELVISにあったのかと思うくらいだ。
ベガスのホテルでアドリブなのか何なのか、ピアノソロから始まるJAZZとも思える楽曲はとてもとても楽しい。座して観てるのがもどかしい程に感情を揺さぶられる。下着をステージに投げ込む女性たちの心理が分からんでもないのだ。
あてられる。
その旋律に、歌声に、そのパッションに。
これが…音楽の力なのかと思う。
昔とは社会の構造が違うから、ELVISのようなアーティストは生まれにくいのだろうけれど、それを差し引いたとしても不世出のアーティストだと思う。
そして、今なおカバーされ歌い継がれる楽曲たち。
ゴーストの主題歌とか、ハウンドドックとか、題名は覚えられなくても知っている音楽の多い事多い事。
ちょっとセクシーなもみあげのおじさん等と認識してた過去の自分が恥ずかしい。
ラストのシーンは、ELVISの最後のステージの映像なのだとか。喋ってる時は明らかに不調を思わす声なのだけど、歌う時は全く違う。
口の50cm先から声が出てるのかと思う程、パンチがあり明瞭でかつ、とてつもなく甘く優しい。
あんな歌声、聴いた事ない。
彼の後にも先にもELVISは存在しないのだと思う。
生の彼の声にあてられたら…どんな体験をしたのだろうかと、そんな事をふと思う。
その影を担ったトム・ハンクス。
さすがであった。
このプロモーターも天賦の才があったのだろう。晩年は金に狂わされたみたいだけれど。
私物化してると言われても仕方がないようなエピソードの数々で…だが彼がいなければ稀代のアーティストも誕生しなかったのだろうと思う。
当時の社会情勢も興味深くて、ケネディ暗殺により生まれた楽曲のエピソードとか、よく出来ていて…キング牧師が「苦しい時にこそ、歌え」と言った事から発想して曲ができる。
白人の大統領が殺された時に、黒人の指導者の理念を元にアーティストとして成すべき事を成す。
図らずも差別の境界線の上にたつかのようだ。
麻薬をやった事はないけれど、まるで麻薬のように彼のステージに吸い寄せられたりもするのだろう。
現に彼の歌ではなく、歌声を聴きたいと欲する自分がいる。生命力と反骨心…ホントにソレと思う。
見事な作品だった。
あの男さえいなければ・・・
スーパースターの光と影…
長年連れ添ったマネージャーのパーカー大佐の語り口で始まる。正直、エルビス・プレスリーをあまり知らなかったから、ブラックミュージックで人気を博したのも知らなかった。彼の歌いながら踊る姿は当時としては珍しく、女性を熱狂させた。それが社会問題になるほど。その後、キング牧師やケネディ兄弟の暗殺などアメリカの負の歴史がどうエルビスに影響を及ばしたかは実際分からないが、何でもありの時代、何が起きていたとしても不思議では無いと思う。パーカー大佐に縛り付けられ、働かさられ、金も毟り取られ、精神も蝕まれていく、そして益々薬に頼るようになり、妻や子供も離れていく。スターの伝記映画はほぼ薬に頼り、命を落とすがエルビスもとても若くして死んでしまう。エルビスの収入を搾取したパーカー大佐の責任は重いが、彼でないとエルビスをここまでのスーパースターにできなかったかも知れないとも思う。
お腹いっぱい&大満足
骨盤
タイトル「パーカー大佐」じゃダメだったのか?
トムハンクスの大佐っぷりは、想像していた本人そのものだっただけに、作品タイトルもパーカー大佐で良かったような気がする。オースティンバトラー扮するエルビスは、どうしてもモノマネ感が否めず終始集中できなかった。
エルヴィスプレスリー
夢は人生歩む道のりを照らす灯台のようなもので、決して到達点ではないのだよ。
好きにならずにいられない
ピンクのキャデラック
主演男優賞の可能性もあるもんな~などと、アカデミー賞授賞式直前に観ておこうと思ってwowowで視聴。そんな授賞式前夜、なんとトム・ハンクスがラジー賞ワースト助演男優賞を受賞という不名誉な・・・これでオースティン・バトラーがオスカーを掴めば善と悪の両極端映画になってしまう。
音楽伝記映画として、かなり珍しい構成。感動的なライブデビューのシーンから栄光の日々が描かれるものの、真逆であるかのようにギャンブルに嵌まってしまい借金だらけのマネージャー、トム・パーカー大佐をも描く。
ロックンロールというのはゴスペルやR&Bから派生した音楽。反骨精神が無けりゃ魅力を感じない。その点、エルヴィスの生い立ちや南部で育った環境からみても当時最強のロックンローラーだった。男性ファンを増やしていれば、もっと偉大なミュージシャンに成り得たに違いない。
もっとエルヴィスの人となりを早くに知っていれば、ファンになってたかなぁ。モノマネ芸人がスタイルだけを真似してるイメージがこびりついていたのも原因か。
と、書いていたときにファンヒーターの時間延長サインであるメロディ「ラブミーテンダー」が流れてきた。
挑発的な反骨の象徴が、契約に雁字搦めにされていたというアイロニー。
「キング・オブ・ロックンロール」エルビス・プレスリーの生涯をバズ・ラーマンお得意のポップでゴージャスな映像で映画化。
全編奇をてらった作り方。
まずはロックンロールだけでなく、大方ヒップホップとのミクスチャーミュージックが彩るという、エルビスを描く上で常識に囚われない音楽面での大胆不敵なチョイス。少し違和感を感じたものの、ロカビリー自体R&Bとカントリーのミクスチャーであると考えれば、なるほど現在に映画化するのであればこれはこれで面白い。
またプレスリーを搾取し続けてきたマネジャー、トム・パーカー大佐の回想というプレスリーと反対側からの主眼で、プレスリーの人生を語らせていく。50年代の保守体制への強烈なカウンターカルチャーであるロックンロールのカリスマが、商業に飲み込まれて行く様がつぶさに描かれる訳だが、挑発的な反骨の象徴が、契約で雁字搦めにされていたというのは哀しく、皮肉的でもある。ただそういった悲劇的な面を強調して描くあまり、プレスリーの内面の描写が弱いと感じた。電光石火でプレスリーの人生を駆け抜けていくスピード感は悪くないが、もう少しドラマ的な引っ掛かりが欲しいところ。
プレスリーを演じた、オースティン・バトラーのなりきり振りは鳥肌もの。ルックスはそこまで似ている訳ではないのに、話し方、歌い方、佇まいでプレスリーが蘇ったかのような錯覚をさせる大熱演。だからラストでプレスリーの実映像が出てくるのは完全に蛇足だろう。
片やトム・パーカーを特殊メイクでブクブクに太ったトム・ハンクスが嬉々と演じる。狂言回しでもあるので、その辺りはハンクスの安定感のある演技と表現力が物を言っている。
ハデハデな映像絵巻とミクスチャー音楽が彩るコミックのような作品で、伝記ドラマとしての見応えはかなり淡泊。エルビスの人生を観るというよりも、バズ・ラーマンの作家性が過剰に出過ぎた印象の作品だ。
音楽の歴史を塗り替えたレジェンド!
生命力漲る
凄かった。
エルヴィスプレスリーはなんとなく子どもの頃に
母親から腰を振る人と言う事くらいしか
話に聞いてなかったし、
その音楽も懐かし映像で観るくらいだったけど、
腰を振るその歌い方が、
どう言う影響があり、
それを貫く事がどれだけ格好良いことかを
まざまざと見せつけられた。
正直見る前は古い音楽だしな、
と思ってたけど、音楽もとても格好よかった。
音楽もだけど、その裏の状況や演出も相まって
反骨心、カリスマ性が見えて物凄く格好よかった。
エルヴィスプレスリーの映像を見たくなりました。
特にクリスマスライブでの演奏からの
ラスベガス公演までの流れは、
エルヴィスプレスリーの人生で最も輝いてる瞬間
と言うこともあって、素晴らしかった。
オースティンバトラーは言わずもがな、
青年期から死の間際まで見事に演じてたし、
歌唱シーンもとても良かったけど、
それに反してゲスい動きを見せるトムハンクスも
素晴らしかった。
ショービジネスの汚い裏側と、
その影を消し去るような眩い光の中にいる演者は
消耗して行くばかりなのだなと、
活動時間や人生は短かったかもしれないけど、
太く分厚く生命力漲る人生だったなと
明日への活力になりました?
愛に飢え、愛を振りまく人
映画エルビス 感想
WOWOWでの放映で『エルビス』を観た。
トムハンクスの悪徳ぶりが主人公エルビスを小物に見せてるエルビスプレスリーの才能に寄生するこの世界の常識と言わんばかりにこれでもかとアーティストを追い込んで行く様はトムハンクスが主役なのか?あと一番気になったのがエルビス役の俳優がジョントラボルタにしか見えなかったこと、ファンでなくてもこれはガッカリかなぁ
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