エルヴィスのレビュー・感想・評価
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ひとことReview
ロックンロールの誕生は、社会に対する反逆の始まり。それを強烈なくらいに思い知らされた作品。オースティン・バトラーのパフォーマンスは秀逸。
素晴らしい!
IMAXで観ました、ステージの再現も、各国の物真似さん以上カンコピ!トムパーカー大佐が憎たらしくマジにイラつくほど良く描かれた、残念なのはもう少し音楽シーンをいれてほしかった、黒人女性の歌唱シーンは良かったBBキングとの繋がりのシーンは改めてエルヴィスの原点の一つ黒人音楽を認識しました、最後のエンディングロールはファンとしてエルヴィスを流してほしかった、勝手にオンステージの映像流れたらなと、去年から思い込んでたので😃昔梅田の大スクリーンのシネマでオンステージ観た記憶蘇り今度はIMAXでオンステージ観たくなった!
ショー•ビジネスの光と闇
エルヴィスに関しては、ハイスタのカバーで知った程度で、予備知識はほぼありませんでした。
パーカー大佐の語りが多く、W主人公に近い形で描かれたことにより、伝記的な側面よりも人間ドラマの色が濃くなっていたように思います。
それ故か、売れる前のことはあまり語られず、明確なクライマックスもありません。
しかし、(必然的に比較されるであろう)『ボヘミアン・ラプソディ』のライブ・エイドのようにスケール感のある山場が事実として無い以上、これも一つの正解であるようにも感じます。
また、独白のない構成は勝手な決めつけをしない誠実さとも捉えられ、個人的には好感触。
パーカー大佐も単なる悪人ではなく様々な解釈が出来る描き方だった。
当時の映像とクロスオーバーさせる演出なども面白く、オースティン•バトラーの動きは最高でした。
ロックは衝動であり、動きながら歌っているのではなく、歌っているから動いてしまうのだという事も、画面からしっかり伝わってきて、こちらも身体が動いてしまう。
妻子への愛情の描写がもっとあれば、後半の悲哀がより深まったであろう部分は惜しかった。
差別が酷い時代 音楽でも…。
彼とそのファンへの侮辱
IMAXにて鑑賞。
アメリカの濁り狂った時代の最中、「自分のしたい音楽を表現する」ことで''異端児''として扱われながらも、世界中から愛される「キングオブロック」として、その短い生涯を終えた男エルヴィス・プレスリーの半生を描いた作品。
私は小学五年生の頃に、ディズニー映画「リロ&スティッチ」の影響で彼の音楽に惚れ、初めてレンタルCDショップで借りた彼のベスト盤の中の「アメリカの祈り」を聴き
、幼きながら涙し、そこから10年以上彼の素晴らしい歌声と曲を愛し、ファンとして生きてきた。
なのでこの映画が作成予定だとニュースの小さい記事で発表された時からずっとこの映画の公開を待ち望んでいた。
そんな私が思うに、この映画は正直に言えば満足に至らなかった。
勿論冒頭から「アメリカの祈り」をフルスクリーンかつライブサウンドで聴けたこと、伝説のテレビ放送の「If I can dream 」を聴けたことは最高に興奮したし、主演のオースティンバトラーの声が、なんといってもエルヴィスそのものであり、そこは高く評価出来るので、星は2.5。
ただ、それと同じくらい文句がポンポン出てくる。
まず、どうして1曲1曲をしっかりフルで聴かせてくれないのか?
ボヘミアン・ラプソディのような映画を期待していたのが悪かったのか、どれもダイジェストばかりで、ずっと歯痒い気持ちにさせられていた。
特に「If I can dream」だけは、、、!
あの1曲だけでも彼の偉大さと愛される理由がわかるような、大事で個人的にも一番好きな曲だったのに、やっと聴けると思ったら、まさかのダイジェスト。
エルヴィス並びにそのファンをバカにしてるようにしか感じなかった。
エンドロールの曲も酷い。
名曲に余計な現代風アレンジを加えてあったり、カバーとか聴きたくない。
彼の歌声で幕を閉じて欲しかったのに。
そして、これはビジネス映画ですか?
主演か?と思うくらいトム・ハンクス演じるトム・パーカーに焦点を当てすぎているし、エルヴィスをどうプロデュースしていくかについての映画を見たかったわけじゃないのだけれど、テーマが「金とビジネス」かってくらいその辺の話を長たらしく描き過ぎてるし、途中から見てて腹が立ってきていた。
冒頭でトム・パーカーが「エルヴィスを殺したのは誰か?私ではない!」と豪語する。そんなに言うからには、本当の死の真相みたいなものが見れるかと思いきや、「彼を殺したのは愛だ」。
は?
いやいや、どう考えてもお前やん!!
ちゃんと全部見終わった上で思いました。お前だよ殺したのは。
自分の借金返済の為に、彼が築いたものを全部利用して、親ヅラして、縛り付けて、やりたいこともさせず、休ませもせず、寄生虫のように血をずっと吸い続け、やっと彼が全てを知り、切ろうとするも、「あそ、じゃあ金返せよ」と手のひら返しをして、死ぬまで利用し続けたわけだ。
愛?どこが。お前しかいないわ。
しかも、彼の奇抜なダンスや曲調、マネージャーの意向を無視し、アメリカを思い亡き偉人の為に歌ったりする行動を、どうしてあんなに悪行のように描くのか。
そこが彼の良さであり、世界中から愛される魅力なのに、
製作サイドが意図的に悪者に描いているようにしか感じなかった。
話もどんどん暗くなっていくから、見終わって全然スッキリしなかった。
同じテイストのボヘミアン・ラプソディも、同じくフレディの死にて幕を閉じたが、最後はスッキリと気持ちよく終わらせてくれたから良かったのに、あれじゃ最後までトム・パーカーの操り人形じゃないか。
彼は煙草もお酒も女遊びもしないのに、落ちぶれていく様をわかり易くしたかったが為にあんな風に描いて。
しかも序盤の彼のテレビ初出演での女性の発狂シーンも、はっきり言って変です。
劇的に見せたいが為にそういう演出にしたんだろうけど、わざとらしく発狂してるせいでなんか宗教っぽく見えちゃう。
彼が女性から熱狂的な支持を受けていたのは勿論わかっているが、それにしてもあそこまで発狂はしてないと思う。
この映画を通じても、エルヴィスは製作サイドの好きなように描かれて、客引きの為に利用されるという壮大な皮肉を表してるのかな?
ずっと前から楽しみにしてきたのもあって、とても残念だった。
ただ、やはり作中でも彼のパフォーマンスは物足りないものの、とても素晴らしかったので、もう一度見るとしてもサブスク解禁後でいいかな。
良かったら何度でも映画館へ足を運ぼうと思っていたのに、本当に残念でならない。
正直タイトルから手抜き感が否めなかった。
私だったら「If I can dream」、邦題は(あまり好きな名前ではないが)「明日への願い」にするかな。
そんな名前にするまでもない作品だけれど。
ここまで長々と読んで下さりありがとうございました。
とても彼を愛しているので、ついつい熱くなってしまいました。
日本に来たかったんだね。 泣ける映画だった。
数年前にクイーンの映画がヒットしたが、同じ感じ。いい意味。
天才エルビス、黒人音楽を取り入れ、独自のパフォーマンスでスターになる。
マネージャーは酷使する。
ドラッグ、家庭崩壊、死亡。
リアルに知らない世代で、映像として観たので新鮮だった。
史上最強音楽アーティスト伝記映画!!
最初に書いておくが、俺は滅多に満点など付けないし、むしろ厳しい採点の方が圧倒的に多いだろう。
「ボヘミアン・ラプソディ」「リスペクト」の様に、本作もエルビスの絶頂期と思われる、あの場所、衣装、スタイルでの千客万来、拍手喝采な初演で終わり、それ以降のことは字幕で済ませればいくらでも感動的演出も出来ただろうが、そうはせず、家庭的、金銭的に苦しい時にも容赦無く当てられたフラッシュやライトの如くしっかり描いているのがまず素晴らしく、その上で本来の映画的感動とは違う感慨深い感動を感じとることが出来る新たな傑作伝記映画だ!!
俺は決してエルヴィスファンという訳ではないが2013年当時、ピンク映画ファンには有名なエルヴィスマニア池島ゆたか監督が絶賛していたので極音リバイバル上映「エルビス・オン・ステージ(1970年)」(立川シネマシティ)を観に行ってみたら確かに高音響でのライブ映像が物凄くて鳥肌立ったものだが、今作クライマックスでの再現度は全く同様の鳥肌モノ!!
脚本、演出、そして演技に至るまでエルビス本人への深いリスペクトがあったからこその完成度なのだろうと、見終えて30分経過した今しみじみ噛み締めながらレビューを書いている…
7/8 丸の内ピカデリードルビーシネマにて再鑑賞
現行上映システム最強画質は、あのきらめきライブ映像はより眩しく、薄暗い舞台袖で沈む様子も輪郭、仕草なども判るほど映写され、ドルビーアトモスサウンドは劇場内を駆け回り、それはもう拍手が起きた程素晴らしい!!
ドルビーシネマは追加料金¥500~600かかるから本作では最初で最後の鑑賞だが、通常シアターではまだまだ観る気満々なのでまた追記します!
エルヴィスと呼んでくれ!
なぜ題名が「エルヴィス」なのか気になっていたが、彼がプレスリーと呼ばれてエルヴィスと呼んでくれというシーンがあった。プレスリーに似た発音の英語が気に入らなかったのか。
エルヴィスを学ぶには最高の映画だったと思う。幼い頃から黒人街に住み、黒人の子たちと遊び、R&Bやゴスペルがバックボーンにあったということは知らなかった。それにしても、凄まじい黒人差別の時代。プレスリーの斬新な歌い方や曲が黒人の影響を受けているというだけで、TVでの演出制限やライブで警察に監視される状態。それでも彼は信念を曲げず踊り狂う。
懲罰の代わりに兵役につくプレスリー。その後は畑違いの映画俳優に。歌の世界に戻っても全盛期の勢いはなく、新しい若いスターが出てくる。しかし次第に再ブレイクして全世界的なロックスターになっていくが、その要因は彼の実力は勿論だが、完全にヒールだがパーカー大佐の力も必要だったのではないか。
最後は42歳という若さで亡くなったプレスリー。映画を見る限り、薬物依存からの心臓発作が死因だったのか。しかし晩年は歌わせる為に薬物を与えているシーンがあったが、取り巻きの意向もあったが本人もそれを望んでいたのではないかと思わせた。彼はファンの前で歌い、喜ばせることに依存していたのではないか。ショーがない時に、不安で薬物を摂取してるシーンが印象的だった。プレスリーはファンを愛し、家族を愛し、人種も関係なくひとを愛したひとだったんだなあ。ラストに本物プレスリーの最後の歌う過去の映像。立つこともできない状態でピアノに座り歌うが、歌声と声量は全く衰えておらず、感動で寒気を感じた。まるで最後を意識してたような。彼が望んだ海外ツアーは出来なかったのは残念だが、後々のアーティストに大きな影響を与えた偉大な人として永遠に歴史に残るのは間違いない。エルヴィス役のバトラーは若い頃から、全盛期、晩年まで本当に年齢を重ねたような役作りをしていい雰囲気だしてました。ハマり役というより、よくエルヴィスを研究して寄せていたし、演出も見事でした。また古きアメリカの建物や衣装、セットも良かった。特に古いアメ車。
壮絶かつ上質な伝記
「キング・オブ・ロックンロール」とか「世界で最も売れたソロアーティスト」などと言われているけど、微妙に世代が違うことから、認識不足であったり、誤認識を持っていたりしたエルヴィスであったが、この歳になってこれだけ壮絶な伝記を観させてもらえ、感激している。
まずもって、幼少時代に受けたゴスペルの洗礼…この迫力満点の場面でグッと持っていかれてしまいました。
そして、主演その1のオースティン・バトラーのかっこいいこと。ステージでの動きは最高でした。クランクアップ後に過労?で病院に担ぎ込まれたという記事もありましたが、そりゃそうだと思います。
極めつけは、パーカー大佐の、胡散臭い腹黒さを見事に演じきった主演その2トム・ハンクス。チャーチルを演じたゲイリー・オールドマンを彷彿とさせる特殊メイクも驚異的だった。
どんなことが有っても、いくら離れようとしても、結局2人は表裏一体。そこが本作のテーマなのかな?
細かい?ところだと、リトル・リチャードのステージシーンも鳥肌もんだった。
色んな点で考えさせられることも多い伝記。自分でも、もう少し深堀もしたくなる作りになっていました。
はっちゃけたバスラーマンワールドが観たかった
ドキュメント⁉️
お茶目な少年は大衆を随喜させるために生まれてきた!
監督の天才性が輝く傑作です。そして、エルビスというお茶目な少年が、大衆を随喜させる人生を描くストーリーに感涙です。大佐(マネージャー)目線で最後まで描かれますが、決して偏った見方ではなく、俯瞰性がある映画だと思いました。大佐とエルビスのシンクロ(同時に起こる)する人生の見事な解明を見たとき、人生の美しさに酔いしれてしまいました。生い立ちの中で、エルビスの優れた音楽は、少年時代に生活していた黒人音楽の世界から、涌現してきたことを再確認しましたが、圧倒的な魂の叫びの魅力の根源を確認できたことは物凄い収穫でした。気弱な少年が、罵倒されることによって開花した反骨精神の楽曲に、胸が揺さぶられます。彼の快進撃は、大佐の活躍によるところが大きいのですが、彼が42歳に心臓麻痺で命が尽きるまでの幸不幸のシナリオは、まさに彼自身で生まれる前に決めてきたことだと私は想像します。その彼のシナリオによって、アメリカの中では、音楽を通じての人種問題などの革命、病めるアメリカの革命に少なからず寄与したと信じます。彼のセクシーなパフォーマンスも、大衆を喜ばせるためのものであり、決して卑猥ではありません。まさに宇宙からの愛を届けた使命の人、としか私には思えませんでした。
どうしてもトムハンクスの瞳って優しく見えちゃう
プレスリーの歌声って耳心地がよくてほんとに好き。
ラストの本人と歌声と曲ですっごく好きだった人を思い出して涙腺崩壊
いつもはエンドロール中に席を立つけど涙拭いてて最後まで座ってたら最後にもう一言聞けた。
3時間近くは長いと思ってたけどあっという間に終わりました。
時折プレスリー役の彼の顔がナイナイの岡村さんに見えたり、晩年のプレスリー本人が竹内力さんに見えたり邪念が入って困った。
35年くらい前にカセットテープが擦りきれそうなほど聴いた曲を今夜はスマホで聴くことにします。
エルビィス最高でした
1人のミュージシャンの人生を描き切った名作
プレスリー
ごめんなさい。
俺エルビス世代でも無いし、そもそも洋楽とか掘った事無いし、アニソンとか歌謡曲大好きなクソ平均以下日本人なんすよ。
ビートルズですらちゃんと聴いてないクセして、「やっぱ生き様と音楽はロックだぜー! 」とか言っちゃうタイプの、ロック憧れクソファッション野郎なんすよ。
ごめんなさい、今回勉強させて頂きました。
ロックの語源は岩じゃ無くて、ロッキングチェアと同じ意味のタテ揺れなんだよ、とか。
ロールは横揺れの意味で、ロックンロールとは勝手に体が踊り出すような黒人音楽が起源んんだよ。とか。
何となく雑学レベルで知ってた、ロック&ロールを俺ら末端まで伝えてくれたのって、エルビスプレスリーだったんですね。
映画見る限りですが、エルビス自身が幼き頃魅了された黒人音楽を歌い、彼のパフォーマンスに魅了された人達が黒人音楽を知り、そもそも差別の下層で愛された黒人音楽が世界を揺るがす。
これに恐怖を覚えた世界が、エルビスを縛ろうとした史実なんですね。
なんだ俺のよく知ってる手塚治虫や永井豪とよく似てるじゃ無いですか。
エルビスはプロデューサーに恵まれなかったと描かれてたけど、鳥山明のマシリトとか、宮崎駿の鈴木敏夫のような関係だったら、エルビスはもっと幸せだったんだろうか?
そこに明確な意図を乗せないバズラーマンも悩んだ結果の本作なんだろうな。
幸運と不幸
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