「音楽映画ではない、最高の娯楽映画」エルヴィス 藤原悟さんの映画レビュー(感想・評価)
音楽映画ではない、最高の娯楽映画
本作品は、音楽映画、伝記映画ではなく、あらゆる愛に満ち溢れたスーパースターが、ショービジネスマンの金にしか興味のないエルヴィスのマネージャー(トムハンクス)に良くも悪くも人生を左右されていく物語。
ボヘミアン・ラプソディのクィーンや、RAYのレイチャールズのように、音楽も存分に楽しめると思って観るとガッカリするかもしれません。(個人的には、終始足元でリズムに乗ってましたが笑笑)
娯楽映画としては、2時間40分があっという間に過ぎてしまうほど、完成度は高いと思います。
演出がいいんでしょうか?
カメラワークも最高!
なんといっても、俳優陣の演技が全員素晴らしい!
特にトムハンクスの演技力は、今更ながらですが、凄すぎです。
トムハンクスが嫌いになってしまうほど、感情移入してしまいました。
憎たらしさ満点!
トムハンクスの演技を観るためだけに、劇場に行く価値ありますね!
一つだけ残念だったのは、人間味溢れる才能豊かなエルヴィスの話だったのか、悪徳マネージャー(トムハンクス)の話だったのか、分かりにくかったこと…
巨匠マーティン・スコセッシが作ったら、ラスベガスのシーンとかマフィアが絡んだり、マネージャー(トムハンクス)をもっと悪役に仕立て上げたり、より娯楽性が増したのではないかと思いました。
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