劇場公開日 2022年7月1日

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「眩しくて、残酷な映画」エルヴィス keytonさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5眩しくて、残酷な映画

2022年7月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 最も売れたソロアーティスト、エルヴィス・プレスリーの生涯を『ムーラン・ルージュ』で有名なバズラーマン監督が映画化した伝記映画。主役は若手俳優オースティン・バトラーとトム・パーカーを演じたトム・ハンクス。トラック運転手から世界を巻き込む歌手へと展望していく様はまさに、「アメリカンドリーム」を象徴するかのような物語であった。
 エルヴィス・プレスリーの名前は私自身『フルハウス』でジェシーが「エルヴィスは死んでいない」という台詞が最初で当時どんな人物だったのかわかりませんでした。なので、この『ELVIS』はエルヴィス・プレスリーの人物像や生い立ち、マーケティング等々エンタメ業界を知るうえで大変勉強になった。
 一番グッと来たのがB.Bキングとエルヴィスが肩を並べて会話しているシーンが印象的だった。まだ黒人差別が濃い時代に肩を並べて普通に会話しているシーンはとても魅力的な画でした。
 ただ、約150分は長い気もしますが、バズ・ラーマン監督の個性が冒頭のロゴからエンドロールまでギラギラしているけど、芸能界の闇も味わえ、ピンからキリまで監督のこだわりが感じられる映画でした。

keyton