「これこそスーサイドスクワッド」ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 かぐやさんの映画レビュー(感想・評価)
これこそスーサイドスクワッド
自分前作も好きで今回も見たかったけれどR15+とかなりの設定だったので覚悟してみましたが
流石にこたえました。冒頭から死ぬ、苦しむシーン、ショッキングな映像があり
これは流石に目を瞑りながら、「これ最後まで見れるか不安…」と心臓もバクバクで退場しそうになりました。
しかし見たくないシーンや音を避けながらどうにか見終わりました。
HSPな方、グロ耐性がない方、特に動物、鳥も酷く殺されてしまうので注意です。
苦しむ姿をまじまじうつすようなバイオレンスコメディーはあまり合わないのだけど
バッサバッサ苦しむ隙もなく殺される場面はなんとか見れます。
今回、キャラクターが本当に生かされていて誰もが輝いていましたね。
あとやっぱりハーレクインのタフさとかわいさと安心感、明るさ美しさが最高に癒しで最高でした。
私も彼女をみたいがために鑑賞した一員です笑
そしてそんな大人気な彼女ですが、独壇場になることもなく周りとのキャラ見せ場、バランスが良かったです。
キツいと思ったのは不可抗力な檻の中のたくさんの鳥が火をつけられ焼き殺されるシーンは断末魔も可哀想、胸糞、悪趣味すぎて流石にトラウマになったかもしれません、、
監督サイコパス感、、なんでこんなのを表現し見せ、作れるんだろうって思いました、、
しかしながら、脚本も巧みだなと後から気づきました。
監督の愛がものすごく伝わるところもあるんです。そこにメンタルも少し救われました。
本当に憎めない殺したくない、愛すべきところのあるキャラ。
最初は死ぬはずだったポルカマンやラットキャッチャー、を生かし、死んだとしても名誉ある死に方をさせたのはなんというか監督の情けがあるし優しさを感じる。
救いのある悪党たちは完全に悪ではないですからね。
このDCなどの悪役は言うても、中には仕方なくそう言う立場になってしまったという、本人の本心ではない悪党たちだからこそ、愛しさや切なさ、人間味、共感が感じられるのだと思った。
最初に映った白髪の囚人も、鳥を暇でボールで殺した。
その時点でこのキャラも死亡フラグだったのでしょうね。 やり手かと思いましたが、何も考えず突っ込んでいった仲間が無惨に死にその光景に恐怖を煽られメンタルもコントロール不能で指令も聞こえず戦力外になってしまった。皮肉にも死体の肉を食らう同じ種類の鳥。因果応報的な。
この作品に隠れたメッセージは本当の悪を否定し愛を肯定していることかもしれない。
己の弱さを認めない。向き合わない。自分の欲にのまれすぎているもの。
子供や弱いもの、動物を殺したものは敵だろうが味方だろうが全員死んでいます。正義のためなら子供も殺すスーパーマンも。
死亡の振り分けというと変ですがなんか、しっかりしているんです。
どこかまともな倫理観があるからこそ最後まで見れた。
私はこの絶体絶命で最後に政府の命令任務を破り市民のために戦う選択をし、健気に戦う姿に心を打たれ胸が熱く涙までボロボロ出てしまいました。さらにはラットキャッチャーと父、ネズミのシーンはもう抑えられなかったです。
大洪水になってしまいました。笑
こんな惨たらしく狂った中でも、ひときわ輝く言葉が胸によりいっそう沁みました。命、温かさ。救い。
こんな残酷だからこそ、その大切さを改めて知る
本当に巧みな構成力です。
終わり方もほっこりして良かったです。あのネズミの苦手な人も最後は触れられたし😭
健気に生きる姿を見れば、やはり生きてるもの同士重なり愛おしく思うものでその心の芽生えがとても美しい瞬間だなと。
このネズミがいつも可愛くて可愛くて。この子死ななくてよかった。。っておもいます。
エンドロールおまけのシーンの入院してる人は誰だったのか気になります。
続くのかな…。
そして他の人も言っているように、底辺生活者の象徴がネズミとして描かれているよう。
それにより巨大なモンスターが倒され、どんな小さな命も集まれば大きな問題にも立ち向かい力となる光景。
自然界でもそう、どんな小さな生き物も
ピラミッド上の食物連鎖では底辺だけど
最も大きな力を持つのは小さきものだし、彼らがいなければ命の循環もないし、他も生きることができなくなり崩壊する。
そして、団結。 自分の弱さを本当は知っているから弱いからこそ力を合わせられる。
被害は多くとも彼らは何かのためならば(彼らの中にある本能的な情、慈愛の部分が輝き)命も捧げる。無駄死にしたくない、結果後悔のない死を覚悟して闘う。
ようやくそこで人間味が生まれ、命が輝くような。
どんな小さい命にも力があるということが、、泣
自然愛、動物愛と慈しみ、彼ら主人公たちの悪党もそうだけれど(悪に染まざるおえなかったものが多い)貧しい人たちがあくせく働き大きな組織を支えていると言う社会へのメッセージ性。その中で社会による困窮、家庭環境、他者からの干渉などで汚れ仕事や犯罪に手を出してしまうもの。
さらにその小さきもの、汚れてると非難されるものたちによって助けられたりしてるのが社会や政府。
社会で必死に生きる人たちを自分たちの欲のみで実験しようとか家畜のように扱う者達に対しての鉄槌。
下克上、悪党たちが真の悪党たちを成敗する爽快さはたまりません。
娯楽映画だとしても非常に救いもあるメッセージもある、エンターテイメントもある素晴らしい作品だと思いました。
ただもう一回見たいけどしばらくは見れないですねメンタル的に笑
やはり映像がきつい。。
そして最後のあの女司令官殴ってくれたのは本当にスカッとしましたね。
誰でも無情な面もありならざるおえない場面があります。
囚人であろうと誰が死ぬかなんて博打やるなんてひどい司令チームだし。しかし、それがまたリアルで人にあるまた一つの無情さなのだと感じます。囚人だし人ごと感というか。
そしてハーレクインもまた、ただしく(?)
成長していて逞しい。
失恋からのバイタリティ、学び、悪い、良い男の選び方。女性としての成長、強さ、慈悲を感じるとこもすごくいい。
子供を殺したり苦しめたり実験に使う、そんな現代社会にも通じるDV男は問答無用で殺す。たとえ自分を愛した人でも。 男に依存し愛して、言いなりになり子供さえ手にかけるような悪女にならなかったところ。めちゃカッコいい。
女の子を守りながら戦った、前作のハーレイクインのみのストーリーと綺麗に馴染みますね。
本当は優しきハーレイクイン、女優さんに本当に会いたいって思ったくらい魅力的すぎるキャラ。攻撃シーンの花のエフェクトもアクションも美しい🌸
こんな美人に殺されるならまだ幸せですよね〜笑
エイリアンに乗っ取られたり男の力比べの遊びで死んだりしたくないですもん。
どんな状況でも子供のような無邪気で素直さは明るく癒される。
彼女はほんとうにしっかりしてる。
元精神科医のためか相手への策略も自分のメンタルもある意味コントロールできている。バカになったり狂うことおちゃらけることだってメンタル維持の一つだし、非現実すぎで破錠してないキャラ作り。
これぞ、素晴らしきダークヒーローたち。お腹いっぱい。
いろいろ細かいところもいいところもいっぱいあって
支離滅裂な文章ですみません。
ここまで読んでくださりありがとうございました💦
とにかくまじまじ見れなかったけど、感じるものがあり良作でした!
8/24 伝えたいことをまとめ修正しました。
はぁ、、汚れ仕事で世界を守るもの(ダークヒーロー)と、表で良き見本人(スーパーヒーロー)として世の中を守るものその双方で世界が守られているとか思うとなんだか、心強い、、合わなそうだけど面白くタッグを組めそうだな。。笑