劇場公開日 2022年3月11日

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「「バットマン」という様式が私には合っていない」THE BATMAN ザ・バットマン キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0「バットマン」という様式が私には合っていない

2022年3月20日
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バットマンのシリーズ作品は何本か観たが、どれもあまりピンと来なかった。

傑作との呼び声高い『ダークナイト』も、結局私には「バットマンが要らない」という結論に落ち着いている。

そういう人の感想と思って読んで頂ければ。

(以下部分的にネタバレあります)

そもそも私にとっての「バットマン」って、静止画のビジュアルはカッコいいものの、動き出した途端に「野暮ったくて」「ダサくて」「バカっぽく」見えるキャラクターなのだ。

今回もいつもながら機能美とは程遠いバットモービルを駆って、悪役の様に敵を追い詰め、どう考えても邪魔なケープを翻して敵を殴り倒す。

「正体不明のマスク男」と世の中が認識してるってのも、スパイダーマンなんかと比べると現実味に欠けるし。

あのムササビシーンは、ギャグ…ってコトでいいんですよね?

おそらく「バットマン」って、「007」とか「ターミネーター」とかの他シリーズ以上に、そういうガジェット含めた「いかにもバットマン的な様式」を楽しむ作品なんだろう。

ソコに私は今回も終始ノることができなかった。

ストーリー自体は権力と汚職みたいなサスペンスで、普通に見せればそこそこ面白いと思うんだけど、バットマンが出てくると急に冷めてしまう。
書き方が難しいんだけど、バットマンが「嫌い」とか「カッコ悪い」とかじゃなく、純粋に「(ココには)要らないなぁ」と。

あと、ファルコーネは何発撃てば死ぬの?

あの「なぞなぞ」も、いちいち腑に落ちないし。

「少なければ少ないほど、価値が高いものは?」

たいていのモノがそーだろ。

ただ、3時間の作品にしてはそんなに長さを感じる訳じゃないし、決して「つまらない」と断ずるような映画ではなかった。

キレンジャー