劇場公開日 2022年3月11日

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「名探偵ブルース降臨。」THE BATMAN ザ・バットマン Y Kさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5名探偵ブルース降臨。

2022年3月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

バットマンシリーズはDCEU、ジョーカー、ダークナイトシリーズを観ている程度の人間です。

感想
ダークナイトシリーズの様なリアル寄りのバットマン作品でカッコよかった。アクション要素よりサスペンス要素多めでその点は意外だった。

・物語
物語はこれまでのバットマンシリーズは大きく異なる探偵要素強めのサスペンス系ダークヒーロー映画となっていました。
リドラーの巧妙謎解き用のお題を解いていく一連の流れは雨天多めなこともあり、『セブン』に見えました。
また、長尺の上映時間の中で複数の事件を追っていく物語は(良い意味で)サスペンスTVドラマを一気見している様で物語の密度がとても濃かったです。
ブルース・ウェインの背負う復讐心と明かされるウェイン家と罪との対峙などバットマンとはどんなキャラクターを再定義する作品となっていてとても見応えがありました。
・ライティング
今作は基本的に暗い画面で作られていたので、ライティングの巧妙さがとても際立っていました。影から突然現れるキャラクターの迫力、暗黒からの射撃の光のカッコ良さ等暗闇の表現にも様々あるのだなと感じました。
また、全編通してとにかく画面が暗いので、暗い部屋で観なければ終始自分の顔が写りそうだなと感じました。
・音楽
劇中音楽はヒーロー映画とは思えない程にダークな曲調の楽曲になっており、より世界観に引き込まれました。
・演技
演技はキャストの皆さん共にお上手だったと思います。特にこれまでのかっこいいというイメージのロバートパティンソンさんは今回のブルース役で渋く苦悩を抱える演技を演じられていたので役の振り幅に驚きました。
暗めの物語とは裏腹にキャラクターの個性が際立つ演技はどこか愛らしく観れたので、その辺りは俳優陣の素晴らしい演技が生み出したものだと感じています。
・今後の展開
ラストの締め方が意外なラストになっており、続きが気になります。特にラストで登場するあの人は⁈という事が気になります。

総評
バットマンシリーズの中でもかなり満足高めの作品。おそらくシリーズ初の探偵要素強めの物語構成だったので好みは分かれそうです。

Y K