「何も新しいものはない」THE BATMAN ザ・バットマン イノシシ野郎さんの映画レビュー(感想・評価)
何も新しいものはない
1989年のティム・バートン「バットマン」を当時20歳の私はとてもワクワクしてみた。それまでのバットマンからずいぶんスタイリッシュになり新しい時代の幕開けを感じた。そして2005年クリストファー・ノーランの「ダークナイト3部作」はティム・バートン~ジョエル・シュマッカーのシリーズと比べ随分とシリアスな展開になった。そして「マン・オブ・スティール」から始まるザック・スナイダーのバットマンはそれらの作品で形作られたものの延長線上にあった。そして今回の「ザ・バットマン」はまたもやのリブートである。「スパイダーマン」もそうなのだが、何度も何度も同じ作品をいったん白紙に戻して頻繁に作り直すのはやめてほしい。陰鬱な雰囲気はクリストファー・ノーランのもので十分だし、大まかなデザインはティム・バートン時代からのデザインと大きく変わらない。そして上映時間が長すぎた。丁寧に作られた量産品という印象だ。
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