「よいバージョンアップ」THE BATMAN ザ・バットマン コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
よいバージョンアップ
面白かったーーー!
単体で成立するバットマン映画でした。
原作やこれまでの映画のバットマン像とは異なります。
暗闇で暴力により秩序を護る暗い『ダークナイト』的なバットマンの完全否定というか、理性的でまともなキャラへバージョンアップ。
このバットマンなら『ジャスティス・リーグ』を結成しても納得(いや、『ジャスティス~』関係が今後どうなるか知らないけど)。
バットマンだけでなく、リドラーもキャットウーマンも時代に合わせたバージョンアップしてた感じ。
(ペンギンはやや物足りない印象を受けましたが)
このバットマンとキャットウーマンが並ぶと、身体が大きくかっこよいので、『ベルセルク』のガッツとキャスカをなんとなく思い出します。
同時に、旧来の作品ファンには、どことなく「コレじゃない」感は大。
カレーを食べに店に入ったら、ステーキが出てきたような。
だから不味い(つまらない)となってはおらず、美味しい料理だったのが素晴らしい。
(だから嫌い、受け入れられない、という方も多いかもしれませんが)
この座組なら、続編が観たいと思いました。
映画の三部作構想やドラマスピンオフも企画があるとかないとか、噂が先行していますが、今後にも期待したいです。
加えて、音響設計が重厚ゆえ、ドルビーアトモスやドルビーシネマ、ウルティラなどの音のいい劇場での鑑賞をおすすめします。
暗がりでのアクションが多いこともあって、レーザー上映タイプのIMAXやドルビーシネマ向きの作品と言えます。