「この重い世界観の継承、私は好きです」THE BATMAN ザ・バットマン グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
この重い世界観の継承、私は好きです
好みは別として誰もが認める〝天才〟クリストファー・ノーラン監督が作り出した『ダークナイト』の世界観。
私なりの解釈をひとことで言えば、
圧倒的な恐怖への服従を迫られた時、それに対してどう向き合うか、そしてあなたならどう行動するか。
権力の中枢に近い警察や検事などの公僕。
彼らの立場にいれば、たとえ悪であっても、長いものに巻かれることを選択できます。
しかし、家庭環境や経済環境に恵まれず、社会から取り残された人たちには、そもそも選択すらできない。
寄らば大樹の陰、という言葉もありますが、身を隠すことのできる樹木だってない。ならば、自分が〝圧倒的な恐怖〟の対象になるという選択肢しかない。でなければ死ぬまで虐げられたままでいるしかない。
かなり極端な言い表し方になりましたが、シンプルに分かりやすく言えばそういうことなのだと思います。
結果として社会から産み落とされる悪を制するために、バットマン=ダークナイトという正義の側の〝圧倒的な恐怖〟が存在することになる。
大いなる力には大いなる責任がある。
真っ当なことを真っ直ぐに訴えてくるスパイダーマンが太陽だとすれば、正義の鉄槌を恐怖によって下すことは正しいのだろうか、そもそも恐怖をもって振る舞う力を正義と呼べるのだろうか、といつも何かしらの苦渋を抱えて戦っているバットマンは明るいけれど満ち欠けのある、そして自分だけでは光を放つことのできない月のように思えます。
コメントありがとうございます。
バットマンにとって色んな意味での“父”の存在は印象深いですよね。
父トーマスは勿論、父親代わりのアルフレッド、今回はゴードンも父親代わり的な立ち位置らしいです。
イイねコメントありがとうございました。おっしゃるとおりですね。なんかそこだけモゴモゴしていて不明瞭でした。明らかに作為ですねぇ。勉強になるます。ありがとうございました😊😊。
度々、すいません。
色んな方のレビューを一通り拝読したのですが、”長い”と言う言葉が散見されました。
私は、映画を劇場で観る際には漆黒の闇の中、大画面に没入してしまうので、(特に面白き映画は)今作は、体感二時間でしたね。今作と同じような時間感覚を持ったのは、最近では「ドライブ・マイ・カー」でした。
色んな観方、感じ方があるのだなあ、と改めて思いましたよ。
面白きかな、劇場で観る映画ですね。
(自宅で配信で観る映画も、配信でしか見れない映画を多数掛けてくれるので、(最近は”U")有難い限りなのですが。)では、又。
あー、わかります!私も悩むこと多いし、自分と内面との葛藤がいい大人になっても常にあるんですよね💦
だからバットマンの気持ちもすごくわかる、応援したい感じです📣
本作は評価が大きく分かれそうですね。
こんばんは!いいレビューですね!
グレシャムさんと同じこと言いたいのですが、私は語彙力が低いもので💦
そう、スパイダーマンが太陽ならバットマンは月。
私はバットマン派です!