「こちら、ジャスティスリーグとは異なる世界の物語設定です。」THE BATMAN ザ・バットマン TWDeraさんの映画レビュー(感想・評価)
こちら、ジャスティスリーグとは異なる世界の物語設定です。
最近、マルチバースがどんどんと拡大して、あまりの複雑さに「ヒーロー映画もそろそろ卒業か」と思い始めている私。本作も先週までは「(劇場で)観る・観ない」の当落線上に置いていました。
しかし、「これはDCEUとは別世界」と聞き、またIMDb、Rotten Tomatoesでかなりの高評価。それなら「どれどれ?」と、予習復習も、期待しすぎもなしで鑑賞してきました。
感想ですが、結論から言えば「完成度の高い、優れたリブート」だと思います。ワタシ的には高評価で楽しめました。
キャスティングされた各俳優たちもいい演技で、ストーリーは興奮度こそ高くありませんが、巧くまとまっていて176分飽きずに鑑賞できます。
(別世界設定とは言え)前作の(DCEU上の)ベン・アフレック=バットマンが、ジャスティスリーグにおいてスーパーマン、ワンダーウーマンらの超人たちと並んで見劣り、更には実年齢20歳差のエズラ・ミラー=フラッシュに「あなたのスーパーパワーって何でしたっけ?」の質問に、なんならどや顔気味に「I'm rich(金持ちだ)」(とベンに言わせる)など、ファンには屈辱的、特にファンでなくても苦笑いなキャラクターだったわけで。
でもこのリブートでバットマンファンにも、(クリストファー・ノーラン版に遡らなくても)「まだ僕には帰れる場所があるんだ。こんな嬉しいことはない。」と思えるんじゃないでしょうか。
まだ続編があるかはわかっていませんが、仮に私がその時既にヒーロー映画を卒業していたとしても、「観る」候補にして期待すると思います。(ま、要するに完全引退の意思はないんですけど。。)
或いはゾーイ・クラビッツのキャットウーマン(スピンオフ)も、同じくマット・リーブス版なら観たいかもな。(ハル・ベリー=キャットウーマンは残念だったし)
ちなみにDCEUにおけるバットマンについて、ベン・アフレックはアルコール依存症克服のため19年にバットマン役を降板することを決めましたが、22年に米国公開予定の『The Flash(原題)』にも再登板することが決まっています。ソニーズ・スパイダーマン・ユニバースほど複雑じゃないにしても、同時期に別の世界の同一キャラクターが映像化される「パラレルワールド」に、理解できない人も少なからずいるでしょうね。。