「ロバートパティンソンの演技が最高」THE BATMAN ザ・バットマン あちゃさんの映画レビュー(感想・評価)
ロバートパティンソンの演技が最高
序盤のバットマンが登場するシーンで犯罪者がいかにバットマンを恐れているかが十分に分かるのがたまらん。そうそう、犯罪者にとってバットマンは恐怖でしかないよねってなる。
バットモービルの重低音かっこいい。市民にとっては助けにきてくれる存在であるのに、あの重低音が近づくにつれて恐怖を感じるあの緊迫感、威圧感。
ロバートパティンソンのブルースウェインは両親を殺された過去を常に感じさせる演技で最高。闇を抱える、闇に生きるブルースウェイン好き。これまでの作品の明るく社交的なブルースウェインももちろん好きだけど、この暗くて地味な感じが閉鎖的で窒息しそうなゴッサムシティに似合う。
そして復讐に燃えていたバットマンが「ダークナイト」になるまでの過程をサスペンスとして書かれたストーリー素敵。リドラーが「セブン」のようになぞなぞを与えながら殺人を重ねてバットマンを挑発していくのも普通におもしろい。
リドラーとの対峙でバットマンとしての存在意義が復讐から正義へと変わるシーン、バットマンが市民に手を差し伸べてるシーンは新鮮でありながら光と闇、善と悪、表と裏、誰もが持ち得る二面性を描いていてバットマンらしさもある。勧善懲悪では消化しきれないこの世の複雑な正義のあり方を描いてる感じ、バットマン見たな〜って感じがして大変満足。
「ダークナイト」と比較する必要はないと思うけど、するとすればブルースウェインのキャラクターはこちらの方が好み。全体を通して「ダークナイト」とはまた違う重厚さ、重苦しい。好き。
ただ、あの監獄でジョーカー匂わせてくるのはファンサ感あって余計だったかな。