「物語に込められた社会への怒りと悲しみ」THE BATMAN ザ・バットマン あささんの映画レビュー(感想・評価)
物語に込められた社会への怒りと悲しみ
バットマンを主役に描いた3時間の大作。終始暗く、重い展開で繰り広げられる。人間の怒りや悲しみ、憎しみと苦しみが物語に蠢いていて、格差社会や世の中に対する訴えが感じられた。そう、まさに「ジョーカー」を思い起こす。
物語始まってすぐの、窓や天窓から覗くカメラワークからもサスペンス感が漂い一気に引き込まれていく。カーチェイスシーンもお見事。
謎解きを絡めながら一つずつ紐解かれていく犯行と犯人の目的、さらには正義を武器に好き放題する政治家や警察の悪事や、金、権力、欲にまみれた人間の汚い部分が全面に出されて描かれている。
そしてリドラーの犯行が進むにつれて、バットマン=ブルース・ウェインの自身の悲しい過去やトラウマ、心の傷にも向き合うことになる。
知能犯リドラーとは一体何者なのか?犯行の目的とは?
※この先少しネタバレになります。
リドラーを作り上げたのは貧困、社会の歪みや格差社会…。個人的には知能犯リドラーには少し同情する。悪人ではあるが、彼は被害者でもあるんだと。彼の気持ちもわからなくはない。本作は社会問題にも繋がるのだろう(私はこの辺の話が苦手なのですが)。サスペンスアクションだけど、その中にはもっと深いメッセージが込められているのだと思った。
復讐では何も変わらないのです。耐えること、闘うこと、そして赦しと希望が必要だと。
最後の二人のバイクで別々の道に走っていくシーンは切なかった。
イイねコメントありがとうございました😊😭🙇♂️。コリン・ファレル、見た時はCGか特殊メイクかと思いました。ビックリでした。心配になりました。
作品的には、陰鬱なトーンで一貫していて、中途半端に「明るさ」入れる作品よりかえって良かったです。甘さ控えめの大人の作品に思えました。
今後もよろしくお願いいたします。ありがとうございました😊😊
あささん、コメントありがとうございました☺️
ホントあの揺らめく炎をバックにバットマンを逆さに映すシーンは秀逸でしたよね。
悪は許さないというバットマンからの警鐘の表現に、コウモリを表すこの上ないカメラワークだと思います。
またサントラも退廃したゴッサムシティの重さにドンピシャでしたね♫
こんにちは👋😃
こちらこそ、有難うございます。
仕事が、終わったので、今から会社近くのミニシアター(本日、サービスデイの為か、珍しくお客さん6割の入り!です。)で映画鑑賞です。では。
こんにちは。
あささんのレビューに書かれた内容とほぼ同じ感想を持ちました。音楽、ダークな雰囲気、バットマンとキャットウーマンの人間臭さ。
とても良かったです。では、又。
ホントそうですね。リドラーの行動原理はともすると共感出来てしまう危うさがあって、ジョーカーと同じで100%の悪と言えないのもアレでしたね(でも人は殺めちゃダメ)個人的にはとてものめり込んだ3時間でした。
コメントありがとうございます‼️
私もバットマン派です。
それなりに長い間生きてきてあれこれと悩んできたのに、いまだに色んなことで、あーでもない、こーでもないとグダグダしてる自分にとっては、相手よりも自分の内面と闘ってるバットマンに、より親近感を覚えます。もちろんスパイダーマンだって悩みが多いのは一緒なんですが、基本的には前向きな成長のためなので近しい、よりも眩しい❗️羨ましい‼️という感じです。