マトリックス レザレクションズのレビュー・感想・評価
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ポンポさんお怒り案件
マトリックスという映画の歴史に名を刻み込んだ伝説の作品、そんな作品の最新作を拝めるということで楽しみに待っていました。が、現実は非常みたいで、つまらないに近い、ただただ長い映画になっていました。
まず3部作を観ていること前提の作りなので、自分は観ていたので良かったのですが、それでいても頭を抱える場面が多かったのは確かです。
「マトリックス」という作品の世界観を客観的に映したものから始まりますが、このメタ的な導入が個人的にはあまり好きではありませんでした。
全体的に渋みのある展開で、コレジャナイ感が強かったです。スタイリッシュなネオやトリニティのアクションが見たかったのに、ハンドパワーだったりもっさりしていたりと、そこは非常に残念な点です。
舞台を変えながら現実とマトリックスの世界を行き来するのですが、全体的に長いのもあり、集中力が切れてしまいました。アクションも1作目が公開された時に味わえれば革新的なものだったんだろうなと思いましたが、アクションが日々進化し続ける映画界にとって、壁歩きやスローモーションの使い方など、どこか時代遅れな感じが否めませんでした。モーフィアスとの会話をするシーンも、安っぽいなーと思ってしまいました。
バイクチェイスのシーンも映像的には派手でしたが、「新感染半島」に比べるとどこか見劣りしてしまいます。ゾンビみたいに群がってきますが、そこまでの恐怖感がないのも惜しいです。
最後スミスをボコボコにしまくって空に羽ばたくシーンはなんだか露骨に思えて笑えてきてしまいました。エンドロールも?です。
ただ、キアヌ・リーブスを劇場で初めて観れた事はとても嬉しい体験でした。アメリカよりも先行上映してくれたのも感謝です。次回作があるのならば一応観に行きます。
鑑賞日 12/17
鑑賞時間 16:40〜19:20
座席 S-26
静かに上映が始まったかつての超大作。
キアヌ・リーヴスはアクション映画に3回革命を起こしたと思っている。
最初にスピード。
ムキムキマッチョじゃない俳優がアクション映画の主役を張って、娯楽作として大ヒットを遂げた。
近年ではジョンウィックでひたすら強い主人公が凶悪に挑み、暴力の応酬で殲滅し、観客を魅了した。
その2作の間に公開されたのがマトリックス。
当時はバレットタイムを始めとする斬新なヴィジュアル、そして格闘技のインパクトに仮想現実、現実の世界を往来する凝った作りの脚本で多くのファンを産み出した。
その続編はかつての超大作の盛り上がりもなくひっそりと公開。
不安と興奮が交互に押し寄せて、かつてのマトリックス一作目をなぞる冒頭から一気に観ている側を突き放す。
一体何が。
ネオはどこに。
ようやくネオと再開したものの、そこから暫くはダラダラと緩い流れで話が進む。
かつてカタルシスと共に伏線を回収し、平和になったはずの世界は、銀河の新たな希望と同じく偉大な成果をあげたはずなのに、少し世界が変わっただけという絶望に突き落とされる。
あれだけの犠牲がこの程度の変化だったのかと落胆しつつも、後半になるにつれ一気に加速し始める。
コンテンツに溢れた現代では目新しいアクションも無く、そういう意味では地味に終わる。
散りばめられた幾つかのショットは美しく、より現実的な仕上げで統一されており、かつての緑が基調のどことなく無機質で冷たい世界からすると、何か暖かな世界観で仕上がってはいる。
しかしながら、かつてのモーフィアスは過去の人となり、結果、復活したネオの存在が人々に新しい力を与え、さながら2001年のモノリスの様な存在となって物語は終わる。
鑑賞後、数時間経った今でも、これが観たかったマトリックスだったのかは甚だ疑問が残る。
面白いし、かつてのキャラクラーが再登場するのはワクワクするけど、同窓会レベルを超えていない気もする。
ただ、今作は何度も繰り返し観る事で、理解を深めた先に本当の感動が眠っている気がする。
p.s. ネオは復活し、トリニティとヨリを戻しましたが、僕も先日別れたパートナーとヨリを戻しました。
Welcome to real world.
約20年越しの2人のハッピーエンド(?)2人揃えば何でも出来る(笑)
監督もきっと過去の三部作のラストの2人の結末を不憫に思ったんだろうなぁ(あくまでも推測だけど)
今作は2人とも生存。仲良く2人で空を飛んで終了だったし😁
めでたし、めでたし。2人揃えば何でも出来る(笑)
以下、思った(気になった)事
・個人的には吹替がオススメ
現実世界とマトリックスではキャラの姿が変わるので、吹替のほうか個人的には良いと思った。ネオ(主人公)や主要な登場人物(トリニティ、船長)は何となくわかるが、他は声で見分けをつけていたので。
・復習必須、初見さんは注意
三部作の復習(観賞)はしておいた方がよいと思う。三部作の映像(場面)や登場人物が出てくるので、観ておけば更に楽しめたと思う。時間がなくて自分は観れなかったので少し後悔した。なので、マトリックスを観たことない人(知識がない人)は、これだけ観ると「????」になるので注意。
・モーフィアスが別人
今回のモーフィアスはマシーン(マトリックスの元エージェント)で過去のモーフィアスとは文字通り別人。しかも若干チャラい。ネオと初めて会うシーンがトイレで、しかもスーツの色が……..😁
・マシーンとの共闘(共存)
過去三部作のラストのおかげで、マシーン側にも仲間がおり、船の中や拠点にもロボットがいる。モーフィアスもマシーンなので、どんな姿で出てくるか、楽しみにしてたら、まさかの粒子(?)の集合体が身体を形成した状態で登場。しかも、それがカッコイイ。あとその姿が伏線でしっかりと役割を果たしている。
・親会社はワーナー・ブラザース
マシーンによってネオはゲームデザイナーで過去三部作がゲーム(タイトルがマトリックス)の世界の話だったという事にされている。その中で上司(スミス)にマトリックス4を作るように言われるシーンがあり、あの話は終わったから無理だと断るが親会社のワーナー・ブラザースが作らなければ、勝手に作るというやりとりがある。きっと監督と映画会社でこんなやり取りがあったんだろうなぁと邪推をしてしまう(笑)
・上映時間が長い
最近観た映画の中で最も長い上映時間だった。上映前にしっかりと御手洗いを済ましておかないと大変辛いことになると思う😁
・日本の描写はいつもこんな感じ(笑)
海外の映画によくある事だか、日本の描写が凄く変。本作でも、「ここはどこ?」「東京だ」みたいなやりとりがあったけど、ねぇよそんな東京。列車内のシーンだったが、もしかして新幹線(笑)しかも乗ってる方は.........まぁ、日本人が海外の方を見分けられないのと一緒で、あっちからしたら日本人もアジア系の人も全部同じに見えるんだろうなぁ。富士山=日本なんだろうなぁ〜(笑)日本のアニメ(攻殻機動隊など)をリスペクトしてくれてて、今回もそういう気持ちで日本(?)のシーンを出してくれたんだろうなぁ〜と勝手に思った。
以上
最初は今更続編か〜大丈夫か〜と思ったが、内容としては十分で終わりも綺麗に終わったと思う。なので、更に続編ってなると…….まぁ、続くような描写がラストになかったので無いとは思うが(スピンオフは作るみたいないな事は言ってたが)
思い出したので追記
あるシーンで年老いた姿のネオが鏡に映って見えたような気がする。あとで周りには年老いた姿で見えていると言っていたので、それの伏線かもしれない(まぁ、気の所為、勘違いかもしれないが一応、思い出したので)
不覚にも後半少し眠ってしまいました
ひっっさしぶりのマトリックスということで、早速見たのですが、敢えて前作のおさらいとかせずに
「ネオ」と「トリニティ」と「モーフィアス」は覚えているから大丈夫だろう!と思って見ていましたが、
当初再会したトリニティは別の名前で生きていて、展開もなかなかゆっくり、というか劇中で「マトリックスシリーズは続編作る?どうする?」とゲーム会社社員での会議があり。。
うーん、ようやく異世界での話に舞台は移ったものの。。。不覚にもここでめっちゃ睡魔が(汗)!!!
最後に向けてようやく話がもっと動き始めたところのやり取りが思い出せない!!ほんとに眠くて眠くてつらかった。。。
そしてようやくトリニティがトリニティとして覚醒してから、ちゃんと起きて見れました(泣)
キアヌ・リーヴスも年取ったけど、自分もそうか〜などと思いつつ、首の後ろの針を挿して異世界と行き来するのを思い出し、
また、念動力でピストルの玉とかを動かすのは、少し前に見た映画ソボクを思い出しました。
チャンスがあればもう一度、途中眠らずに見るチャレンジしようと思います。その時は追記します。
ドラマの特番的位置付け?
前3部作はリアルタイムと、かなり昔に民放再放送を観た程度で、すっかりうろ覚え状態での今作視聴です。
題名の通り特別番組ファン向け映画な気がしました。
吹き替え版視聴なので、どうしてもジョンウィックの古川氏を思い描いてしまい本家?の小山氏に違和感を覚えてしまった自分の脳のせいで津田氏など豪華声優陣だったのにミスキャスト?って思ってしまいました。
あと音源は少し残念に感じました。少し迫力が足りない。特にエンドロールに入る時のアノ曲は大大大音量で聴きたかったなぁ
と、言うのも最近良い音源の映画ばかり出会ってたので。
※途中睡魔が来てしまったのはナイショです。
オルタナティブ・マトリックス・ストーリー
結論から言うと今回のマトリクスは「オルタナティブ・マトリクス・ストーリー」だと言う事。
まだネタバレ厳禁で細かい事を言う事は出来ないけど
今回作者のラナ・ウォシャウスキーが性転換をした事と大変関係があると思う。
映画のポスターの中にその重要なヒントが隠されている。
以前のネオとトリニティーでは大きく違うところがある。
それが大きなヒントであり
今回のストーリーと以前のストーリーとの大きな違いになると感じる。
元々原作者が長い時間をかけてストーリーを練り上げて作ったものだから悪いわけがない。
懐かしいキャストも出てきて嬉しい限り。
え?!あの子がこれ?!と驚くところもある。
前三部作をよく見ておかなければ分からないと言う書き込みがあるけど
昔散々見ていた人には楽勝だと思う。
1つ黒猫がよく登場するけどその意味はおさえておいた方が良いと思われる。
あと敵役のエージェント・スミスも登場するが
今回はちょっと役どころが違いそうである。
前三部作の様に明確な敵役というわけではなさそう。
恐らくエージェント・スミスはネオとトリニティーと連動し
動く様に出来ているのではあるまいか?
また時代的な背景も現代的な背景に適宜変えられており
ボット(bot)と言う単語がよく登場する。
これは前回では無かった概念なので
面白いなあと思う。
ともあれマトリックスがまた帰ってきた。
恐らくこの作品も三部作になると思うので
また何年間か楽しめそうである^ ^
ループはミスリード、ちゃんと地続きのマトリックス。ただ……な終盤
予告や噂でループものとか言われてましたが、ちゃんと続編としてのマトリックスでした。
歴代マトリックス作品ネタもそこそこあるので、シリーズ初見の人は予習必須でしょう。
久々の人も記憶を掘り起こしておくぐらいのことはしておいた方がいいかも。
厳密には「ループものの要素を取り入れた続編」というべきでしょうか。
あくまで主体はマトリックスの世界であって、ループものの部分は「バーチャルな仮想世界はこういうこともできる」という要素の一つにしか過ぎません。
最近流行りの時間ループ物の要素をマトリックスの世界にうまく取り入れた感じになっていて、その複雑さに混乱することもありましたが、このあたりは物凄く面白かったです。
不快な複雑さではなく、場面場面が繋がった時のアハ体験の快感的な意味で。
ただ主要人物のネオ、トリニティーが明らかに年食っていて「老いたなぁ……」がまず第一の印象でした。
ターミネーターのサラ・コナーの様な「老いを逆手に取って渋いハードボイルド風」なんてことは無く、単純に「ネオとトリニティーに、今の年齢で昔と同じことをさせている」のだからことさら老化というものを感じさせました。
ネオに至っては物語が大きく動く中盤~終盤に至るまで役割的にも物凄く情けない感じで。
それでも主人公か!?と言いたくなる程でした。
ぶっちゃけ、序盤に会社でスミスとゲームを作っているアンダーソン君の時が一番かっこよかったまであります。
二人のポットが特別製だった理由ってのも……いやもっと理由ありますよね?敬意的なやつとか王と女王みたいな関係とか機械たちの崇拝的な意味とかありますよね?無くてもこっちで勝手に考えちゃって妄想しますよ?
酷な事書いちゃいましたけど、周りの事は比較的良い感じだと思います。
2代目モーフィアスもキャラ的には非常にいい感じで初代と違いましたし、登場人物としては結構お気に入りの部類。びっくりするかもしれませんが、まさかの陽キャラでした。
新しく仲間になった機械たちもお気に入りです。
あと序盤がかなりメタい!
他の方のレビューにあるように監督の不満とかぶちまけたようなセリフ運びやマトリックス歴代作品パロディで、いい意味で面白かったです。ニヤニヤしながら観てました。
中盤に登場するザイオン的な拠点も、復興を歩んでいる途中ってシーンがあって個人的には好みです。
終盤は…まぁ…情けない主人公たちが走り回るということだけあってアレですけど……。
主人公たちは情けないけど、マトリックスという作品の世界はアップデートされていて、総合的にプラス評価、という感じでしょうか。
難点はあれどそこそこ面白かったので、鑑賞料金分ぐらいは楽しめたかなと思ってます。
セルフオマージュと自虐ネタ満載のファン感謝映画
過去の三部作は鑑賞済みです。
一作目の『マトリックス』は小学生の頃にテレビ放送されたのを録画で鑑賞し、鑑賞から20年経った今でも覚えているほどに繰り返し観て楽しんだ作品です。
二作目『リローデッド』と三作目『レボリューションズ』も鑑賞しましたが、個人的には「蛇足」という印象ですね。一作目の『マトリックス』は単体としても非常に優れた作品で綺麗に完結していたにも関わらず、二作目三作目で無理やり風呂敷を広げて無駄に複雑になってしまい、収集が付かなくなった印象です。
そしてマトリックスシリーズの18年ぶりの続編である本作を観た結論ですが、完全に「ファン向け映画」って印象ですね。初見の方がどれほど楽しめるのか分かりませんが、用語などがほぼ説明なしに進むため「こまけぇこたぁ良いんだよ」のスタンスで観ないとついていけない気がします。
『リローデッド』『レボリューションズ』のような「蛇足」とまでは言いませんが、「オマケ」のような作品。観て良かったとは思うし面白かったけど、18年ぶりに今更作るほどとは思えませんでした。「続編ではなく単体として観られる」と事前告知でありましたが、そうは感じませんでしたね。過去作を鑑賞していることが前提になっているようなセルフオマージュや、『マトリックス』シリーズの世評を知っていることが前提の自虐ネタなどが非常に多いです。「この映画観てるってことは当然前作観てるでしょ?」っていう強気な制作陣の姿勢が透けて見えます。正気か?20年前の映画を観た前提で話進めていいのか?新規ファン増やす気は無いのか?
・・・・・・・
ゲーム会社でプログラマーとして働くトーマス・アンダーソン(キアヌ・リーヴス)は、99年に『マトリックス』という伝説的なゲームを生み出した有名な人物であった。しかしそれ以降はゲーム制作は上手くいかず、業績も悪化してきていた。クライアントから「『マトリックス』の続編を作れ」と指示を受け、それについて会社のCEOのスミス(ジョナサン・グロフ)と対立することになる。ある日、会社で警報が鳴り響き避難するよう言われるが、トーマスの携帯に謎の人物からメールが入る。メールの指示に従い避難の人込みに紛れて指定されたトイレに向かうと、そこでゲーム『マトリックス』の登場人物であるモーフィアス(ヤーヤ・アブドゥル=マーティン2世)と出会う。
・・・・・・・・
正直初見には優しくない映画だと感じました。事前の告知で「過去作観ていなくても大丈夫」とか「過去作とは完全に別物として観てほしい」みたいな情報があったような気がしますが、あれは嘘です。過去作どころか、過去の作品が世間からどのような評価を受けていたかなども理解できていないと意味の分からないシーンがいくつもあったように感じます。「マトリックスシリーズ完全初見です」っていう人の意見も聞いてみたいものです。
とにかく冒頭から登場人物の口を借りて制作陣(ウォシャウスキー監督?)の愚痴が展開されたり、セルフオマージュが多用されたりする印象です。主人公のトーマス(ネオ)がゲーム制作を行っている時の「クライアントのワーナーブラザーズから続編作れって言われた」とか、完全に愚痴ですよね。ゲーム開発の会議の中の台詞でも「シリーズ一作目はあんまり好きじゃなかった。世間の評価と逆でね」というものがあったりして、一作目から右肩下がりに評価が下がっていたのを監督自身も結構気にしていたんじゃないかと感じさせる部分もあります。
ただ、ストーリーは結構「なるほどそうきたか」と思わせる部分はありました。だって前作で主人公もヒロインも死んでるんですから、どうやって続編作るのかは過去作見た人は全員気になってた部分だと思います。多少無理のある論理ですが主人公とヒロインを復活させ、そして過去作の複雑なストーリーを踏襲した上で新しい物語を描く。これは素直に賞賛します。ここは本当に良かった。
過去作からのキャスト変更に関して、私は好意的に受け取っています。
役者のスケジュールなどの関係で、エージェントスミスやモーフィアスの役者変更が行われています。「役者が変わっている」とご立腹のレビューも少なからず見受けられますが、これはどうしようもない部分ですよ。本作は「他の役者がまるで何事も無かったかのようにそのキャラクター演じている」のではなく、一応「別人になっているのにはこういう理由がある」という説明をしているだけ良心的に感じます。
多額の予算をつぎ込んだ大バジェットの映画ですので、それなりの面白さは担保されていると思います。少なくとも、「観て良かった」と思える映画には仕上がっています。
しかしながら、やはり一作目を観た時の衝撃には遠く及びません。現在はマーベルやDCなど、大バジェットの大迫力VFXアクション映画が多く生まれている時代ですので、本作のアクションがそれらと比べて「革新的」とは到底思えません。やはりキャストの年齢によるものなのか、ネオやトリニティのアクションはかなり控えめになっていたり、ハンドパワーによる超能力アクションがメインになってしまっている印象ですね。肉弾戦や派手なアクションは新キャラとして登場している若手キャストが引き受けているように見え、18年ぶりに観るネオは何だかショボく見えてしまいました。そこが非常に残念です。
ただ、『カイジ』とか『デスノート』とか、「過去に人気があった作品の続編を長い年月を経て映画化」みたいな映画がいくつもありますが、もれなく全部酷い映画だったんですよね。だから私は本作も全く期待していなかったんですが、不満点はありつつもそれなりに面白かったので私は満足しています。大絶賛しているレビュアーさんも結構いらっしゃいますが、それも十分納得できます。
観たことない方はぜひ観てみてほしいですね。
まさかの自虐パロディ。20年ぶりの同窓会にようこそ
「マトリックス レザレクションズ」(原題:The Matrix Resurrections)
賛否両論まちがいなし。そしてこの作品は偉大なる「マトリックス」(1999)の革新性と唯一無二の存在価値を再認識させられる。
まさかの自虐パロディである。
マトリックスの設定を突き詰めると、開き直りにも似た全否定になった。映画会社(ワーナーブラザーズ)や監督の言い訳を聞かされて、たびたび失笑シーンもある2時間30分。エンドロール後のポストクレジットシーンが究極の蛇足。
けっして観る価値がないとは言わない。「マトリックス」に人生を変えられた人は観なければいけないが、どこまでも超えられない名作の大きな壁を知ることになる。
前3作をすべて観ていない人には、ほぼついていけないはず。どうしても観たい人は必ず前3作を復習してから行くことは必須。もし観ていたとしても、第2作と第3作が消化しきれていないと迷子になるかもしれない。
不変だったのは、ネオとトリニティの永遠のラブストーリー。
まるで20年ぶりの同窓会で、歳を重ねた元カレとの再会。“お互い、歳とったね〜”と懐かしみつつ、終わったはずの想いがフツフツと蘇って、2人でしっぽり。
むかしイケてたオジサンとオバサンのキスシーンに寄り添う時間です。腐れ縁の2人にはいい映画かも。
楽しい正月アクションをお探しなら、『スパイダーマンノーウェイホーム(2022/1/7公開)、『キングスマン ファーストエージェント』(2021/12/24公開)のほうが、あなたを幸せにしてくれる。『呪術廻戦』もあるしね。
(2021/12/17/ユナイテッドシネマ豊洲/Screen10/I-14/シネスコ/字幕:林完治)
復活
マトリックス4作目
前半
1作目と同じような夢か現実か分からない感覚を味わえる。
結局マトリックスだったわけだけど、これまで描いてきた物語がゲームでしたって表現はなかなか良かった。
後半
アクションも音楽もカメラワークも同シリーズで見てきた斬新なシーンはあまり無かった。
3作目の終わり方の感想で評価が分かれそうな気がする。
ハッピーエンド好きな自分にとっては今回の締め方は良かったと思う。
トリニティ救出大作戦!と思いきやトリニティが力を手に入れる展開だったり、
女性がミッションの最前線で活躍したり領土を守ったり、
序盤にワーナーの名前が出たりシリーズ物の言及だったり…
監督の私情がふんだんに盛り込まれてた気がする笑
前作から60年経った設定の為モーフィアスのキャスト変更はまあ致し方ないとしても、
せめてスミスだけは…と思ってしまった。
上映時間は148分だけどあっという間に終わった感じがする。
もう少しネオとトリニティの無双シーンが見たかったとも思う。
この作品のみの評価であれば星2.5といった印象だけど、思い出補正と同窓会のような気分を味わえたので星3!
ネオの復活
最初の状況でモーダルが何かはなんとなくわかったけどITとか仮想世界系SFにある程度あかるくないとこの映画はしんどいですね。
3部作観てない人ははたしてついていけるのだろうか。心配になりました。
楽しめましたが。続くことはなさそうですね。
やはり一作目の革新は超えられないですわな。
てかスーツはどこの誰よ。。
まあまあだった
1作目だけ見返して見たら、3作ともみなければいけない作りだ。しかし、2作目と3作目はきつくて見る気がしない。
予告でさんざん聞いた『ホワイトラビット』の場面がいい。モーフィアスの誕生場面も面白い。
アクションは冗長でスリルがなく眠くなる。銃弾では当たらないのでダメージがなくて殴り合いで少しある。しかも戦いながら議論まで始める。何を争っているのか分からなくなる。論破したら勝ちなのか。
新幹線の天井がやたらと高い。
懐かしい
オープニングから懐かしくてよかったです。
realに復帰するまではいい感じでした。
どうしてもメタ的内容になるのは昨今の流行りというか続編モノの宿命ですかね。
real復帰後の再会とかちょっと感動的でしたが、「変わるものもある」とか言って欲しかったな。新モーフィアスには通じないのか。
「いや飛べん」から急にギャグになってしまって伏線としても要らん一瞬と思いました。
あとラストのジャンプシーン、公開直前に撮影時映像が公開されましたよね、あれ見てちょっと分かっちゃったんだよな。ネタバレしてるよw
まぁとにかく懐かしいのと、お二人さん元気そうで良かったですwww。そういう映画ですね。
89点
いやーマトリックス3部作の続き!
て言う続きだった気がした。
3作目の最後にネオが機械側に
スミスの脅威を消すかわりに
ザイオンに手を出さない条件で
スミスを破りザイオンを守った。
そんな気でいたがスミスがネオを取り込んだ
時に機械側がネオを通してスミスを
消したと。約束通りマトリックスの
中の出たがっている人は解放して
もらえるはずなのに、マトリックスを
完璧な状態にしてしまい、出たがる人が
いなくなったと。ネオのおかげで
マトリックスもバージョンアップ出来て
スミスもネオもトリニティもデータ改ざんされ
閉じ込められる。あれは現実ではなくゲームの
ストーリーだと。おかしな事が起きる時も
現実ではなくクレイジーで妄想だと。
だが自分でも抜け穴を作っていて、
現実の世界のネオが救った人に助けられ
今回も愛の力で切り抜ける。
ネオの力は一辺倒で、アクション的には
3作を超えてこなかった気がしたが、
過去ストーリーの構成やオマージュや
重ね方が天才的にすごかった!
ファンほど感動する作り方だと思った。
IMAXで観るど迫力コント
トランスジェンダーであることをカミングアウトしたラナ・ウォシャウスキー監督
死ぬほどつまらなかった前作「ジュピター」の製作チームが手掛けるマトリックスまさかの続編はどうなるか!?
さっそくこの日の為に汗水流して稼いだお金をはたいて公開当日IMAXのエグゼクティブシートにて鑑賞!
さあどうなる!?
ちゃんとマトリックスでした!!笑
安心しましたが。ラストシーンのあまりの珍映画、珍道中っぷりに桂文枝師匠並みにエグゼクティブシートからズコーッ!と転がり落ちそうになり、そのままエンディング!!
要するに男性から女性に変わったラナ・ウォシャウスキー監督は「マトリックス」を"彼"(Man)の話から"彼女"(Woman)の話にしたかったんだと思います。
その試み自体は全然良いと思うし、"マトリックス=救世主=男の話"を"女性の話"として再構築するというタイミングは今の時代が合っているのかもしれない
。
それでもトリニティーの決断は果たして本当に彼女の為だったのかすごく疑問に残るし、最後の方まで結局ネオのわがまま、というかほとんど余計なお世話で救出作戦が決行されてるのが、ネオってこんなに自分のことしか考えない人だったっけ?と気になってしまう。
人間栽培用ポッドからトリニティを取り出すとき仲間の機械がちゃんとお胸を隠しているのは笑った。機械達がこんな配慮をするなんて!
あとはマトリックスという前作が偉大過ぎて今までいろんなパロディものが出てきて、今更本家があの世界観を再現してもやはりセルフパロディにしかみえないというのも残念。
追放者(エグザイル)ライフをエンジョイしてそうなメロビンジアン、飛べないネオのくだりや、ネオもトリニティも言うこと聞かず知能指数が0になった機械軍達の決死の人間爆弾作戦など、IMAXで壮大なコントを観ているようだった笑
エージェントスミスの話に関しては前作で3作にも渡って描いておきながら、本作のスミスの超テキトーぶりには笑ってしまう。
これが一番ビックリしましたね。こんなだったら登場させないほうがよかったんじゃないかと思う笑
彼は結局何したかったのかわからないし笑
マトリックスシリーズは個人的には一作目で完結すべきだったと思っている。
機械軍達との戦争編であるリローデッド、レボリューションズは蛇足に感じた。
そしてトドメの本作である。
ネオとトリニティを適度な距離に保ちながら栽培すると原発並みの素晴らしい電力供給が得られるのじゃ!というアナリストこと機械軍代表。ソーシャルディスタンスかーい!と突っ込みどころ満載な脚本。
ネオとスミスが思想は違うけど一緒にゲームとしてマトリックスを作っていて、ワーナー・ブラザースにマトリックス4作らされるというメタ展開はちょっと面白いが、メタ展開やるなら全員オリジナルキャストじゃないとノれませんて笑
本作のように一作目をただのパロディとして消費されるコンテンツにされないように、あの時の映画館で衝撃を受けた思い出を大切にしたい。
MCUに参戦意欲を示したキアヌ・リーブス
ラスト。ネオとトリニティが飛んでいった先はきっとMCUに違いない。気をつけろ!ディズニー!
大作かパロディーか、ギリギリの線のトリッキーな映画
過去の三作は映画館で。最近、Amazonプライムで復習。
過去作の映像がたくさん出てきたので復習しておいてよかった。
三部作完結後の映画として、事前の情報では一作目の続編とか完全新作だとか言われてたが、結論としては純粋に三作目の続編。ただし、展開が斜め上で。
一作目のメタ的な導入から、「マトリックス」というゲームの名を借りてセルフパロディー的な展開で、全く先が読めず。
観客として居心地の悪さも覚えながらも完全に心をつかまれた。
ここまでは監督に脱帽。
が、足りないのは期待していたとんでもない映像体験。
DIOのTHE WORLD的な能力は見せ方はイマイチ。
ラストのシーケンスの人間爆弾はすごかったが、全般的には想定内のアクションでした。
でも、仲間がおそらく誰も死ななかったのはプラスポイント。
次回作での新キャラクターたちの活躍に期待。
リブートさせた方が良かった
あんな展開にするならバットマンやスパイダーマンのようにリブート作品にした方が良かった。
約2時間半という長すぎる展開、前半で物語の方向性がわかってしまい眠気との戦いでした。
2度目のチャンスを与えるほど我々は寛容では無いのですよ。
とか言って無駄な金使ってしまった。
まさかの参戦!!!
マトリックス懐かしいなぁ〜と思ってみてたらナント!!!
終盤にグリンデルバルト参戦!
どこか秘密の扉から入ってきちゃったのかな??
これ最強!救世主超えるのか!?いつアブラケダブラ使うのかとヒヤヒヤしながら見てましたが、杖を使うまでもなかったのかな?さすがグリンデルバルト!!
ジョニデの降板からこんな形で参戦させるとはさすがワーナー!!
こんなカッコいいグリンデルバルトならと来年のファンタビもとても楽しみになりました!
もしや次回ファンタビでネオ参戦の前振り?それともマルチバースでフリーガイ2とか??最高!!!
時代の流れという現実を見せてくれてありがとうございました。ファック!!!
正統なる続編
前半のメタ演出の連発は、笑っていいものかどうなのか、わからないまま、気づくと「実は本当に三部作はトーマス・アンダーソンの虚構というお話なのか?」と騙されそうになる。が、それは撒き餌。きちんと他の要素にも目を配っていると、実は全三部作を丁寧に踏襲した正統続編作品になっている。
裏切者イスカリオテのユダのシンボルたる黄色い服を着たモーフィアスは、
なるほど、確かにマシンサイドから見れば裏切者だった。
「ネオをシステムにつないでも安定しない。
トリニティを傍に配置したら上手くいった。」は、まるで
「何故かわからないけど動く」を経験したプログラマーなら苦笑してしまうかもしれない。
「新たな力が生まれる」という預言を残して去ったオラクル。
やはり再構築されていたマトリックス。
終盤、空を飛ぶのはトリニティだった。
つまり、今回の救世主はネオではなく、トリニティでした。というどんでん返しなのだが、観客は「ネオ=救世主」で20年も刷り込まれているものだから、すんなりと腹落ちしない。私も最初は「時代に倣った女性優位描写か?」と良く理解できていなかった。大変恥ずかしい。
思えばほかにも、鏡合わせのように、ネオ⇔トリニティを思わせる台詞、演出が多々存在していた。
「今度は僕が彼女を信じる番だ。」は、1でネオが覚醒するシーンを思い出す。
サティが読んでいたのは「鏡の国のアリス」。
リローデットのように現バージョンのマトリックスの仕様について、アーキテクトなりが丁寧に説明するというシークエンスがないものだから、分かり辛い。
が、上記が理解できれば、今回は本当に正統派の続編としてドラマに集中できるだろう。
ただ、アクションはややチープさが否めない。どんでん返しの肝も、上記の通り、ネオ→トリニティへと代替わりが起きた、というもので、これも各SNS等では予想されていた内容だ。
せめてもう5年早く、公開されていたら、もう少し高い評価を得られたと思う。
エンドロール後の小ネタも含めて、現代の映画製作、他のクリエイティブ業界が如何につらい状況かがひしひしと伝わってきた。
だが、個人的には同窓会のようで楽しかったし、マトリックスのみならず、他の映画にも、すべてのクリエイターにもぜひ頑張ってほしい。
過去作にあった不気味さや反骨精神はやや穏やかになり、
過去作にははない温かみがあった。
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