マトリックス レザレクションズのレビュー・感想・評価
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よくわからなかった。
本作のみ概要をHPで確認してから行きました。
結果、よーわからん。
そんな感想だった。
オリジナルの言葉が多く独特な世界観なので何が起こっているのかまずわからない。
けれどアクションがハラハラ、スゴいからみていられるという感じだった。
回想として前作の映像も出てくるけれど全く分からない。
楽しくみる為には前作の復習、最低限の言葉の認識がないと難しいと感じました。
ショックだったのはネオ、トリニティーの劣化ぶり。
あるシーンではおじいちゃんにしか見えなくて。一瞬『誰?』と。。。
前作の映像も出てくるので余計に比較してしまいました。
すんごいイケメンだったよね。。思い出した
とにかく難解。
解説がネットに多くあるのが納得。
マトリックスってこうゆう作風だったのね、マト初心者には難しい作品でした。
進化したマトリックス
マトリックス1を当時、映画館で観た世代です。
1が100点だとすれば本作は70点といったところか。
1999年という当時の終末的時代背景に突如、現れた「救世主映画」それがマトリックスであった。
ネットが誕生しもう一つの仮想世界が現実世界を侵食していく、そしてネット情報社会との接続によって今まで見えなかった真実に気付き始めた人類。
それを革新的な映像美と世界観で表現したエポックメイキングな作品だった。
当時はネット社会がまだアングラでサブカル的要素が強かった時代だけに、マトリックスで描かれる世界が近未来のサイバーパンクとして非常に先進的で刺激的であった。
哲学的な設定とシステム的な設定が入り混じり、人類の未来とは何か? 現実とは何か?を我々に問いかけてきたハイセンスな作品だった。
当時はその難解な問いかけに頭がついていかなかったが、20年という時が経ちこの世界の姿とマトリックスの世界が近づいた。
人類の進化と共にテクノロジーが発達し、AIが人類を支配する現実味を帯びてきた。
そしてあと数年もすれば今回のマトリックスで描かれたゲームとしての「MATRIX」が現実の仮想空間になる日も近い。
前バージョンのマトリックスはネットとリアルがテーマだったが、新バージョンのマトリックスはゲームがテーマとなっている。
CG やVRといった映像技術が進化しディープフェイクが可能になり、テレワークが日常化し仮想世界でのコミュニケーションが増えメタバースが流行りつつある今、現実と仮想の境界は既になくなりつつある。
そして、硬直化した0/1の世界ではなく0/1の間という曖昧な世界を肯定する。
機械vs人類ではなく、機械と人類が共存する世界を再設計し、そこで重視されるのが感情という訳だ。
つまり、MATRIXという仮想空間で長く楽しんでもらう為に機械側が人類を精神的にもてなし離脱者が出ないように防止する。
それは我々が普段ゲームを楽しむ時と同じだが、今回のMATRIXも完璧ではない。
機械が提供するサービスに人類は満足しない。
現実と仮想世界では超えられない何かが存在する。
それは新たな欲望(進化する為のエネルギー)なのかもしれない。
そして、機械側の電力として消費される人類というシステムそのものを見直すのか?それともまた機械と共存するのか?
我々人類はこれからどういう世界を作っていくのがベストなのか?
その答えは新部作の続編までおわずけとなった。
しかし、そもそもこの世界が現実だという保証はない。
本作のマトリックスが描くように、既にこの世界が仮想現実の可能性もある。
例えば、テスラのイーロン・マスクは以前より、人類が生きている世界について「我々はコンピューター・シミュレーションの中で生きている」という考えの持ち主であることが明らかになっています。
人間の社会は、「常識」と「真実」のせめぎ合いの歴史でもあります。かつて、宇宙は地球を中心に全ての天体が回っているという「天動説」が広く人々に支持されてきましたが、その考えに異を唱えたのが16世紀から17世紀にかけての天文学者、ガリレオ・ガリレイでした。ガリレオは太陽を中心に地球が回っているという地動説を唱えましたが、これがもとで宗教裁判にかけられ、長らく異端の徒という烙印を押されていたのはよく知られたエピソード。その後、地動説が認められてガリレオの名誉が回復したのは1800年代になってからでした。
※前作から60年後の世界ですが、何故ネオとトリニティはそんなに老けていないのか?マトリックス内では歳を取らないのか?
機械戦争はいつ起きた設定なのかにもよるが多くの謎が残っています。
まあ資本主義システムがループしながら進化していくように、マトリックスもループしなはら進化していくのでしょう。
だが、現実の資本主義システムは既に限界を迎え社会主義化しつつある。
まさに赤と青の権力世界が拮抗している。
人類の進化とはこの権力構造との闘いでもある。
アメリカのパワーが弱り始め中国のパワーがこれから世界を席巻するのか、それとも第三者が現れるのか?これからの世界のパワーバランスの変化がこの映画にどのように影響を与えるかが楽しみです。
ですが結局のところ、映画としてのマトリックスもスター・ウォーズと一緒で、初回三部作が傑作です。
後付の続編は映画会社の商業主義の産物となり、老朽化したキャストをレジェンド扱いして酷使する資本主義の成れの果てであり、マトリックスとはつまりアメリカの理想と現実(分断した社会)を映し出した鏡なのである。
日本人(仮想現実の中に囚われていて選択権がない)はそれを外から眺め楽しむだけである(笑)
そういう意味では映画への没入感は低い。
タイトルなし(ネタバレ)
何回か見ないと全てを理解出来ないですね。
分からない用語もチラホラ出てきます。。
終盤はゾンビ映画のようになりますが、殺される人達はポッドの中で死んでしまうんでしょうか。
ネオもトリニティも歳取りました。
シリーズとしては蛇足感が否めません。
ほぼ「シン・エヴァ」だった
賛否分かれる本作を映画館で鑑賞。
シリーズ1は面白く観たけど、2・3と進むごとによく分からなくなっていったし、今回はあえてシリーズを見返す事もしなかったので、2・3は完全に忘れ1はぼんやりうろ覚えだったのが逆に良かったのか、2時間20分の長丁場も苦にせず楽しく観ることが出来た。
ただ、完全なるエンタメ映画と思ったシリーズ3作が、後にウォシャウスキー姉妹の私小説的作品だった事を知った状態で本作を観ると、ほぼ庵野秀明の「シン・エヴァ」だと思った。
前半のWBのゲーム云々のエピソードは、そのまま監督のラナ・ウォシャウスキーが本作を作る経緯だし、前作で死んだと思われたネオとトリニティーの復活は、両親の死に深いショックを受けた監督が映画の中で二人を復活させたというし。
そんなラナ監督の体験や感情がストレートに反映されながら、当時最先端の映像技術で彩られた、バレットタイムなどの代名詞的アクションをアナログで再現するなど、監督としての進化と確かな手腕を観ることが出来て嬉しかった。
あと、今もアクションの第一線にいるキアヌ・リーブスはともかく、すっかりおばさんになったキャリー=アン・モスの、それでも衰える事のない美しさにも感激した。
前作までのものとは別ものですね
過去作を見てからの鑑賞をお勧めします。
第1作は映画館でなくVHSレンタルをし、3回見てやっと意味を理解した者です。だから2作目、3作目は正直理解できる自信がなく、見るつもりもありませんでした。しかしレザレクションズの公開を知ったとき、そんなに面白いのか?と思い、過去作を全部見てみました。予想通りさっぱり意味がわからないところがあって、考察記事をいろいろ読み、万全を期して鑑賞しました。
過去作を見て置いてよかったと心から思います。レザレクションズはリメイクではなく間違いなく続編です。とにかく「マトリックスとは何か」「ネオはどんな人物か」全部観客が知っている前提で話が進みます。過去作を知らないとポカンとしたまま終わってしまいます。(実際私の友人はついていけずにポカンを通り越して寝てしまったそうです)
ですが、過去作からの引用映像が多く、「あのキャラクターがこうなったんだ!」という発見もできて楽しいです。特にあのいけ好かない野郎が落ちぶれていたのは痛快でした。
壁走り、逆さ銃撃、格闘なんかは心が躍ります。やっぱりマトリックスはスタイリッシュなファッションと壁走りです。3作目は現実世界でのスターウォーズみたいなドッグファイトがあまり好きじゃなかったのですが(確かにすごいけど、「じゃあマトリックスじゃなくてスターウォーズ見るよ」という感想だったんです。)、今回はマトリックス内の話が多くて楽しかったです。原点回帰というものでしょうか?
それとキャリーアンモスの美しさが変わらないところにキュンとしました。このカップルは年を経てもすごく素敵。空中デート私もしてみたい。
マトリックスの良さが消えてる。
実際は3.8ぐらいです
んーーー……
ビバハリウッド
深い考察はもう皆さん書かれていて私はそんな深く考察できないですけど、ただただ期待以上でした。
世界観が謎のまま封切りされ、それならばと事前情報は全く仕入れないまま観ましたが、いやー、本当に良くできてますわ、脚本。
完全に完結していた作品を、あんな風に甦らせることができちゃうんですね。感心しかなかったです。
アメリカの映画クリエイターの層の深さはすごいなと思います。
これは日本はいつになっても追い付けない感じだな~。たまに天才は出てくるけど単発で終わってしまう。
アメリカはもうそれほど天才を必要としないくらい面白い映画が作れる構造ができている。そしてその構造から天才が何人も生まれるようにもできている。
スターウォーズやマトリックス、若い時はまった映画の続きを今自分の子供と劇場で観れるとか、幸せなことだな~。
結局焼き直し
SF苦手。
いや、なんじゃこりゃ?後半のマトリックスも訳わかんなかったけど、今回のは特に訳分からん。
まさかの続編ではあったのだが…えらい力技を使ったものだとゲンナリする。
劇中の台詞に「終わらない物語」を示唆する台詞があったがまさにそれ。そうまでしてドル箱コンテンツを離したくないらしい…気品が足りないとさえ思う。
また、なんか培養液の中に浸かってる2人ではあり、この現実は変わらないらしい。
で、解放されてめでたしめでたし、なのだけど…ラストカットはまた空想世界で終わる。
「???」
空想世界で自由になったとしても、それが目的ではなかったのではなかろうかと、首をひねる。
現実逃避万歳な事ではなかろうにと呆れる。
映像とか色々良かったのだけど…時速が違う世界の描き方とか面白かったんだけど、物語が、いや、設定なのかなぁ、さっぱり分からなかった。
映像は凄かったけど、物語はくっそつまんなかった。
■追記
思い返すにオープニングが秀逸だった。
兵士の足が映し出される。
天地が逆の状態で。
結構な時間が流れる。その内ふと考える。
「コレは水面に映し出された絵なのか、それとも現実の絵を天地逆に映してるだけなのだろうか?」
波紋1つ揺らめかない画面。
あー、そういう演出で映し出される絵は現実なのだろうなと思い始めた時、その絵は踏み出された現実の足によって破壊される。
既視感の破壊
曖昧な境界線
これこそがマトリックスの世界観なのだろうなと思う。
一番分かりやすかったテーマは、愛
20年経ちました
カッコよくない=マトリックスじゃない
マトリックスの醍醐味は、何か知らんけどカッコよい大人たちに翻弄される、まさに不思議の国に来たような、そんな感覚だった。
少なからず主人公に共感できるから、映画でもマンガでも感情移入するしおもしろい。
本作はそれがない。
物語冒頭のアクションも、ほんとは「魅せる」ためにあるはずなのに、人物の描き方が情けないから、カッコよさを感じない。
なんか知らんけど、カッコよい。
そこが大事、それがマトリックスだと思う。
展開がとてつもなく眠い。
つまらない。眠い。
みんなふけとるし。その時点でマトリックスの醍醐味であるスタイリッシュさは消えるわな。
マトリックスよ、永遠に…
メタバースの挑戦
20年という時間は、見る側を変える。例えば、スマホの登場と急な普及は、たいてい昔のSF映画を古臭くしてしまうが、そんな時間のもたらす変化を嘲笑うような内容だ。
時代はようやく「メタバース」などという新しめの用語に置き代わって、仮想空間が日常に入りこもうと何度目かの挑戦をしているが、20年前の1作目の世界観の入り口にもたどり着けていない。ギブスンの「ニュー・ロマンサー」が35年前で、そこからスタートとしても、仮想空間については大した進歩が無かったわけだ。(そういえば、セカンドライフはどこにいったのだろう?)
それだけ「マトリクス」の世界観は、土台がしっかりしているということだろう。「2001年宇宙の旅」と同様、後の映画に影響を与えながらも、原点を越えることのない特異点的な作品だ。そこから派生作品は多数作られて、いくらオリジナル性を主張しても、「マトリクスみたいな」という冠を付けられてしまう位置付けだ。
その本家が、マトリクスを新たに作るのだから、どう続くのか、いや、どう続けるのかは気になる。
結果としては、見事な「マトリクス2.0」を仕上げたと思う。単純な続編ではなく、前作を丸ごと呑み込んで、その強固な土台の上に、新たな増築が完了した。ソフトウェア的に言えば、コアエンジンはそのままに、大きくUIを変えた、バージョンアップされた2.0だ。語感としてはバージョンアップではなく、オーバーライドというのがしっくりくるけれど。サブタイトルのresurrectionsは、復活という翻訳になるのだろうけど、皮膚の傷にかさぶたができて再生するというようなニュアンスで捉えると、ピッタリ来る感じだ。
前作のオマージュというか、そっくりそのままなぞるくだりは、なかなかのチャレンジだったろう。それ自体が、観客にデジャヴを体験させて、黒猫に非常に重要な(笑)意味を持たせる構成はお見事だ。
時間の流れがひとつだけ逆らえなかったものが、キアヌとモスのコンビの年齢か。いずれは彼らの若い頃のアバターが、新作を作る事になるだろうが、もう少し時間がかかりそうだ。
まだまだこの世界への”ジャックイン”が浅いが、今後の展開に期待して、もう少し"ダイブ"して楽しむ事にしよう。
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