マトリックス レザレクションズのレビュー・感想・評価
全602件中、241~260件目を表示
前作までのものとは別ものですね
過去作を見てからの鑑賞をお勧めします。
第1作は映画館でなくVHSレンタルをし、3回見てやっと意味を理解した者です。だから2作目、3作目は正直理解できる自信がなく、見るつもりもありませんでした。しかしレザレクションズの公開を知ったとき、そんなに面白いのか?と思い、過去作を全部見てみました。予想通りさっぱり意味がわからないところがあって、考察記事をいろいろ読み、万全を期して鑑賞しました。
過去作を見て置いてよかったと心から思います。レザレクションズはリメイクではなく間違いなく続編です。とにかく「マトリックスとは何か」「ネオはどんな人物か」全部観客が知っている前提で話が進みます。過去作を知らないとポカンとしたまま終わってしまいます。(実際私の友人はついていけずにポカンを通り越して寝てしまったそうです)
ですが、過去作からの引用映像が多く、「あのキャラクターがこうなったんだ!」という発見もできて楽しいです。特にあのいけ好かない野郎が落ちぶれていたのは痛快でした。
壁走り、逆さ銃撃、格闘なんかは心が躍ります。やっぱりマトリックスはスタイリッシュなファッションと壁走りです。3作目は現実世界でのスターウォーズみたいなドッグファイトがあまり好きじゃなかったのですが(確かにすごいけど、「じゃあマトリックスじゃなくてスターウォーズ見るよ」という感想だったんです。)、今回はマトリックス内の話が多くて楽しかったです。原点回帰というものでしょうか?
それとキャリーアンモスの美しさが変わらないところにキュンとしました。このカップルは年を経てもすごく素敵。空中デート私もしてみたい。
マトリックスの良さが消えてる。
実際は3.8ぐらいです
んーーー……
ビバハリウッド
深い考察はもう皆さん書かれていて私はそんな深く考察できないですけど、ただただ期待以上でした。
世界観が謎のまま封切りされ、それならばと事前情報は全く仕入れないまま観ましたが、いやー、本当に良くできてますわ、脚本。
完全に完結していた作品を、あんな風に甦らせることができちゃうんですね。感心しかなかったです。
アメリカの映画クリエイターの層の深さはすごいなと思います。
これは日本はいつになっても追い付けない感じだな~。たまに天才は出てくるけど単発で終わってしまう。
アメリカはもうそれほど天才を必要としないくらい面白い映画が作れる構造ができている。そしてその構造から天才が何人も生まれるようにもできている。
スターウォーズやマトリックス、若い時はまった映画の続きを今自分の子供と劇場で観れるとか、幸せなことだな~。
結局焼き直し
SF苦手。
いや、なんじゃこりゃ?後半のマトリックスも訳わかんなかったけど、今回のは特に訳分からん。
まさかの続編ではあったのだが…えらい力技を使ったものだとゲンナリする。
劇中の台詞に「終わらない物語」を示唆する台詞があったがまさにそれ。そうまでしてドル箱コンテンツを離したくないらしい…気品が足りないとさえ思う。
また、なんか培養液の中に浸かってる2人ではあり、この現実は変わらないらしい。
で、解放されてめでたしめでたし、なのだけど…ラストカットはまた空想世界で終わる。
「???」
空想世界で自由になったとしても、それが目的ではなかったのではなかろうかと、首をひねる。
現実逃避万歳な事ではなかろうにと呆れる。
映像とか色々良かったのだけど…時速が違う世界の描き方とか面白かったんだけど、物語が、いや、設定なのかなぁ、さっぱり分からなかった。
映像は凄かったけど、物語はくっそつまんなかった。
■追記
思い返すにオープニングが秀逸だった。
兵士の足が映し出される。
天地が逆の状態で。
結構な時間が流れる。その内ふと考える。
「コレは水面に映し出された絵なのか、それとも現実の絵を天地逆に映してるだけなのだろうか?」
波紋1つ揺らめかない画面。
あー、そういう演出で映し出される絵は現実なのだろうなと思い始めた時、その絵は踏み出された現実の足によって破壊される。
既視感の破壊
曖昧な境界線
これこそがマトリックスの世界観なのだろうなと思う。
一番分かりやすかったテーマは、愛
20年経ちました
カッコよくない=マトリックスじゃない
マトリックスの醍醐味は、何か知らんけどカッコよい大人たちに翻弄される、まさに不思議の国に来たような、そんな感覚だった。
少なからず主人公に共感できるから、映画でもマンガでも感情移入するしおもしろい。
本作はそれがない。
物語冒頭のアクションも、ほんとは「魅せる」ためにあるはずなのに、人物の描き方が情けないから、カッコよさを感じない。
なんか知らんけど、カッコよい。
そこが大事、それがマトリックスだと思う。
展開がとてつもなく眠い。
つまらない。眠い。
みんなふけとるし。その時点でマトリックスの醍醐味であるスタイリッシュさは消えるわな。
マトリックスよ、永遠に…
メタバースの挑戦
20年という時間は、見る側を変える。例えば、スマホの登場と急な普及は、たいてい昔のSF映画を古臭くしてしまうが、そんな時間のもたらす変化を嘲笑うような内容だ。
時代はようやく「メタバース」などという新しめの用語に置き代わって、仮想空間が日常に入りこもうと何度目かの挑戦をしているが、20年前の1作目の世界観の入り口にもたどり着けていない。ギブスンの「ニュー・ロマンサー」が35年前で、そこからスタートとしても、仮想空間については大した進歩が無かったわけだ。(そういえば、セカンドライフはどこにいったのだろう?)
それだけ「マトリクス」の世界観は、土台がしっかりしているということだろう。「2001年宇宙の旅」と同様、後の映画に影響を与えながらも、原点を越えることのない特異点的な作品だ。そこから派生作品は多数作られて、いくらオリジナル性を主張しても、「マトリクスみたいな」という冠を付けられてしまう位置付けだ。
その本家が、マトリクスを新たに作るのだから、どう続くのか、いや、どう続けるのかは気になる。
結果としては、見事な「マトリクス2.0」を仕上げたと思う。単純な続編ではなく、前作を丸ごと呑み込んで、その強固な土台の上に、新たな増築が完了した。ソフトウェア的に言えば、コアエンジンはそのままに、大きくUIを変えた、バージョンアップされた2.0だ。語感としてはバージョンアップではなく、オーバーライドというのがしっくりくるけれど。サブタイトルのresurrectionsは、復活という翻訳になるのだろうけど、皮膚の傷にかさぶたができて再生するというようなニュアンスで捉えると、ピッタリ来る感じだ。
前作のオマージュというか、そっくりそのままなぞるくだりは、なかなかのチャレンジだったろう。それ自体が、観客にデジャヴを体験させて、黒猫に非常に重要な(笑)意味を持たせる構成はお見事だ。
時間の流れがひとつだけ逆らえなかったものが、キアヌとモスのコンビの年齢か。いずれは彼らの若い頃のアバターが、新作を作る事になるだろうが、もう少し時間がかかりそうだ。
まだまだこの世界への”ジャックイン”が浅いが、今後の展開に期待して、もう少し"ダイブ"して楽しむ事にしよう。
期待強めなだけに、ちょっと残念
マトリックスと言う世界観はここでもいかんなく発揮されている。
しかし、マトリックスに私たちが求めるものは時代の変遷と共に変わってきたのだなと強く感じる。
そもそも、監督だったウォウシャウスキー兄弟が、姉妹になっていただなんて絶句。ラナは兄の性転換後の名前だった。てっきり妹かなんかだと思って、「そうかあ」とハードルを下げていたのだが、実は本人じゃん。弟もカミングアウトして、既に子持ちの妻帯者だったけど女性化したんだって。
そんなこんなの時代背景が影響したのだと思われるね。
結局、マトリックスで斬新だった緑の文字が縦におりてくる描写も、「コマンドプロンプト」を見たことの無い今の人たちには実感を伴って見えないでしょ。
だから鏡を使う。古典的。鏡の中の世界に憧れた人も多いと思う。これは共感できる。また、新しいテクノロジーを取り入れ、磁性体粒子のようなAIとか、ゲームとしてのマトリックスとか、いい線をついている。
でもね。
トリロジーは「覚醒」「マトリックス世界における戦いと現実の戦い」「マトリックス内でのネオの役割と救世主」てな所かな?
ここで大きく外して欲しくないのは、ネオとスミスの関係性と戦いだと思うんだよねー。
今回はネオとアナリストの戦いだけど、そこにスミスが絡んで三つ巴の戦いになる。思わず言ったよ「諸葛孔明かよ」
完全に覚醒しないまま戦うしかないネオはスミスと戦ううちに次第に強くなる。でも、トリニティ救出作戦の時に「そろそろ空飛べる?」と訊かれても、行くのか?と思わせといて「まだダメみたい」とか、クローンでもないのにとぼけたことを言う。ビルの屋上から飛び出す時も、何故かとべたのはトリニティの方。うーん、こういうことではないよなあと思う。
全体的には紛うことなきマトリックスですが、前半はちょっと退屈するところもあり、後半のアクションも斬新さがない。やはり、出がらしに見えるのは致し方ないか。
ところで内容は複雑怪奇なので、映画comの編集長による解説をご覧になると良いと思う。
完結したと言っていた作品の続編をわざわざ作る意味ははたしてあったのか…?
う〜ん…3部作で終わった。と言っていた作品を20年近くたってからわざわざ続編を作る意味はあったのだろうか…??大人の事情で仕方なく無理矢理続編を作りましたよ。って感じが終始してちょっと…結局、3部作でやりきったわけでマトリックス独特の映像美やアクションを今展開されても別に目新しさはないし(3部作と同じ事やってるんだから当たり前)、ほぼ同じキャスト、同じ映像美、同じアクションを観せられてもあまり進化してないような…正確に言うと目新しさや進化を感じられる映画、前作を超える映画を「作れなかった」んだろうなぁ…ネオとトリニティの恋愛模様は「黄昏流星群」を観ているようだった(汗)2時間半もある作品だが、長いエンドロールの後まで観るとちょっとしたオマケもあります
絶対違うだろっていう新幹線がでてくる
面白かった
無難に面白かった。
それなりに工夫されたストーリーでもあると思う。
ただ、無理やり作った4作目、という印象を超えるものではないし、もちろん1作目を観た時のような、新しさや哲学性やSF的アイデアへの感動みたいなのはなかった。
もし、「1~3作目のマトリックスの世界は実はゲームでした」みたいなオチだったらそれなりに衝撃を受けたかも(そのストーリーに「驚かせる」以上の意義はないが)。
僕がマトリックス4に期待していたもの…。
・3では実は完結していなかった、という必然性を感じさせるストーリー。
・マトリックスの世界観を舞台装置とした、今の時代ならではのテーマや問題提起。
・監督の思想の進化(深化)を感じさせる新しさ。
…少なくとも、こういった期待を満足させる映画ではなかった。「アニマトリックス」の方がまだ上記のようなものを目指しているところはある(ハードルを上げすぎてしまったのも悪かったが)。
その代わり、映画作りに対するメタ的なセリフがやたら多かった。たぶん実際にこの映画のアイデアを会議しているところをやや誇張気味に再現したものなんだろう。監督の本音はここにこめられていると見た。
一言で言えば、「馬鹿ばっかりのくだらねえ世の中になった。こんな世の中じゃいい映画なんか作れない」ってことだろう。
そんな老人の愚痴みたいなものコメディタッチで聞かされても、ちっとも愉快な気持ちには成れない。昔と今じゃいろいろ違うことはあるだろうけど、「文句なく面白い映画」というのは時代を超える普遍性があると思う。旧作の「マトリックス」は間違いなくそういう普遍性があった。
全602件中、241~260件目を表示