「ラヴ・ストーリーになっているなんて意外!」マトリックス レザレクションズ 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
ラヴ・ストーリーになっているなんて意外!
4作目が作られるという話を聞いた時、きっと1作目をなぞらえたものになるだろうと思っていた。でも、3作目でまるで道行のように殺した2人をどうやって復活させるのかと思っていたら、その手がありましたか… シリーズ作品をからかったり、茶化したり、また映像を取り入れながら物語は進んで行った。そこが、シリーズのファンとしてはたまらなくうれしかった。クスクス笑いながら観た。しかも、たとえば「スター・ウォーズ」だと監督が違うので、どうしてもリスペクトが勝るが、「マトリックス」は妹が抜けたとはいえ、自分の作品なので容赦なく自虐的に描けていた。そこがおもしろかった。そして、何よりも愛の話になっていることもよかった。人類を救うなんて大風呂敷を広げないで、ネオが早く目覚めてくれることを応援しながら、観ていた。モーフィアスとエージェント・スミスが続投してくれなかったのはすごく残念だったが、ネオとトリニティは老いたとはいえ出てくれてよかった。あまり期待しないで観たが、想像以上に楽しめた。
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