「開始20分が面白い」マトリックス レザレクションズ Mさんの映画レビュー(感想・評価)
開始20分が面白い
この現実が仮想空間である。
目からウロコのアイデアを斬新な映像で表現し、大ブームを作った「マトリックス」だが、3作目の「レザレクション」で自ら顔に泥を塗って終わらせたシリーズがまさかの復活である。
悪い冗談だと、大半の人が思ったと思うが、それは監督も同じだったみたいで、開始20分ひたすら「マトリックス」シリーズを茶化しまくる。
そう来たかと、悪くない。「マトリックス」だから出来るユニークな手法であり、この手があったかと多くの人が、スクリーンに身を乗り出すだろう。
だが、そこまでである。言い訳はこれにておしまいとばかりに、それ以降映画は陳腐なストーリー、陳腐な映像表現に終始し、落胆の2文字を観客に与え終わる事になる。
墓を掘り返しても、人は蘇りはしないが、開始20分の展開には、微かに指先や瞼が動いていたのではないか?、そう感じさせるものがあったので、とても残念である。
「マトリックス」以後パッとしないウォシャウスキー監督だが、映画の歴史書にはマトリックスの一発屋と下書きがされてる頃だと思うが、ここらで映画のネオよろしく復活を目指してみたが、もちろんここは現実である。
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