「マトリックスという私小説作品」マトリックス レザレクションズ T Hさんの映画レビュー(感想・評価)
マトリックスという私小説作品
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この映画は娯楽作品の体を取りながら、ウォシャウスキー監督の私小説作品でもあり、
エヴァンゲリオンにおける庵野監督のように、メタ的に文学的作品を楽しむ視点がないと
つまらないと思えてしまうかもしれない。
個人的にはジョン・ウィックよろしく心の闇を抱えたネオ=キアヌのヘタレっぷりがよかった。
攻撃に対しずっと手をかざしてシールドを貼っている姿、
年寄りっていうのはもう自分を守ることしかできない存在なのだ。
その分、最後のトリニティの叩きっぷりが映えてくる。
男性として生きて苦痛を味わってきた分、
女性に転生したらこんなに清々しいのだと言わんばかり。
メロビンジアンはスピンオフに出る気まんなんなので、
マトリックスはこの後、流行りのユニバース系作品の仲間入りなのかもしれませんね。
いや是非メロビンジアン主演のユニークテイスト作品も作ってあげて欲しい。
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