「2回観てようやく理解できる作品」マトリックス レザレクションズ yoneさんの映画レビュー(感想・評価)
2回観てようやく理解できる作品
ご存じ「マトリックス」3部作の正式な続編。
オリジナルは1999年公開なので、すでに20年前。最初観たときの衝撃は忘れられない。あの銃弾を避けるバレット・タイムや、トリニティーがジャンプして停止し360度回転するカメラワークなど、現在では他作品で当たり前に使われている手法を生み出した記念碑的作品でもある。
ストーリーも難解。哲学的な概念も含まれており、1回観ただけではなかなか理解できない。そのテイストはしっかりと今作でも引き継がれている。
私は1回観ただけでは細かい設定は全然理解できなかった。
この映画.comの「ネタバレ解説・考察」のページ観て、ようやく色んなことが腑に落ちた。
アイオなどの映画内での現実世界と、マトリックス世界、さらにマトリックス世界の中でのゲーム「MATRIX」の入れ子構造、さらにそのゲーム「MATRIX」の中の(新)モーフィアスや「モーダル」などの言葉、こんなの1回観ただけでわかるわけがない・・。
最後トリニティーが美味しいところをすべて持っていくが、ウォッシャウスキー監督が性別適応手術を経て女性になったことが影響しているのでは?などの推測も、その背景を知らないとわかるわけない。
まぁ、最後は「愛」というのは、前作同様変わらない結論ではあった。
今回は3部作ではなくこの1本で終わるみたい。
エンディングもそういう終わり方だったし。
エージェント・スミスが進化していたので、仮に続編作るとしたら作れそうだけれど。
マトリックス世界の中でのゲーム製作会社のメンバーは、オリジナルの映画製作キャストが混じっているらしい。なんか、その設定も面白い。前作を若干パロディ化している。映画内現実世界の中のマトリックス世界の中のゲーム「MATRIX」の中に、映画「マトリックス」が人口に膾炙したこの「現実」もさらに入れ子になっていて、4層構造になってるわけだ。めっちゃ、ややこしい。。
エンドロール終わった後に短いシーンがあったが、この作品で猫はかなり重要なファクターになってるし、本当にスピンオフ作品とか作ってくれないかしら?(キャットリックス・・だったかな?)。普通にもう1本くらい続編作ってほしいわ。
時間に余裕あったら、もう1回映画館に観にいこう。
映画館で観れなくても、レンタルでもう1回は絶対に観ようと思う。
そう思えるくらいの佳作でした。