「この映画の本当の凄さ」マトリックス レザレクションズ 宮武郁郎さんの映画レビュー(感想・評価)
この映画の本当の凄さ
観終わっての感想は「マトリックスファンには酷評されるだろうな」でした。
今作は全てが予定調和です。
前三作の振り返りも様々なアクションもストーリーも結末も、そして中国人風女性キャラの大活躍までもが全て思った通り、予定調和の中で進行していきます。
それは新規のファン、前三部作当時は幼い子供だったファンに対する親切心と、古くからのファンをまんべんなく楽しませるために、敢えてコアなファンを切り捨てたとさえ思えるほど、近年のハリウッド映画的まとまりの良さでスムースに流れてサラッと終わってしまいました。
エンドロール後のおまけ映像もなんだかな~です。
でもこの映画マトリックス4の本当の凄さは、コアなファンに「これで終わりなハズが無い!」と思わせる絶妙なサラサラ感でしょう。
え、これだけ?これで終わり?まさかね?次あるんでしょ、ぶっ飛んだスゲーのが?
と思いながら映画館を後にする。
そして何年も待たされることに快感すら覚える変態性がこの映画マトリックスというタイトルの本当の凄さなのだと思います。
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