「賛なんだけど、グレーな印象」マトリックス レザレクションズ keytonさんの映画レビュー(感想・評価)
賛なんだけど、グレーな印象
私自身「マトリックス」はあまり詳しくありませんでした。小学生の頃に話題にはなっていましたが、作品の内容が難しすぎて嫌煙していたことがあります。しかし、本格的に映画を観るのが趣味になって以来、12月15日に最初の「マトリックス」をIMAXで観賞した後、今作を観に行きました。
観終わった後、「リローデッド」・「レボリューション」を観ておかないと過去三部作のメタ発言が連発してくるのでほぼ初見の私としては楽しめなかった、というより悔しかった。けれども、サブスクが普及している時代なので、過去三部作をすぐに観れるので「マトリックス・レザレクションズ」はタイムリーな作品だと思います。
作品全体は監督とワーナーブラザーズの揉め事をマトリックスの世界観に落とし込んだ内容でした。監督だからと言って好きなように作れないし、配給会社からは次回作を作るようにと促されるといった、クリエイターの苦悩や葛藤を聞いて、改めて映画監督という仕事は大変なんだなぁと感じました。
なので、個人的な事情を作品の中に組み込むのは私自身全然OKだと思います。金儲けのために映画を作ると見ごたえがなくなってくるし、すぐに忘れてしまう。
アクションは地味ですが、バックス達の若い世代がネオをグイグイ引っ張っていく展開がアツかった。
私は普段字幕から吹き替え版を観ますが「マトリックス・レザレクションズ」の吹き替え版は大変役に立った。字幕は日本語と英語とBGMの聴覚、映像全体の視覚を4つ同時に浴びるのですごく疲れました。しかし、吹き替え版は日本語音声と視覚、聴覚の3つで体験できるため、脳の負担が少なかった。さらに、マトリックスは難しいセリフが多いため字幕よりも吹き替え版のほうが楽しめた。
さらに、新モーフィアスは諏訪部純一さん、若いスミスは中村悠一さん、青メガネのセラピーは津田健次郎さんといった、イケボ声優が吹き替えで一同に集うため、声優好きにはたまらない作品でした。また、柴咲コウさんがどこで出ていたのかわからなかった。
約150分以上の長い映画で複雑な内容なので、ポップコーンよりもコーヒーのほうがいいかもしれないです。一回寝てしまうと置き去りになってしまうので要注意です。