「アジア人キャスト、スタッフの起用など、実はかなり真面目な作りの一作。」モータルコンバット yuiさんの映画レビュー(感想・評価)
アジア人キャスト、スタッフの起用など、実はかなり真面目な作りの一作。
マーベル・シネマティック・ユニバースのような超能力合戦ではなく、超人同士の重量感溢れる挌闘場面が存分に味わえます。
途中から、あれ、競技大会ってなんだっけ?ってなるけど、そんな些細な疑問なんてどうでもいい!…とはさすがにいかなくて、やはりシリーズを意識した作りになっていることはタイトルかポスターのキャプションに入れた方が良かったのでは…。途中で「このペースでちゃんと話が終わるのかな?」と要らぬ心配をしてしまうことになるし。このあたり、『レッドクリフ』(2008)のタイトル問題を思い出してしまうし、『モンスターハンター』もそうだった…。
真田広之は『ラストサムライ』(2003)の頃と変わらぬ身体のきれと美しい殺陣を見せてくれます。彼の登場シーンを拝むだけで十分元が取れました。とはいえ「モータルコンバット」ならとどめ技の「フェイタリティ」がないと!と冒頭から期待していたんだけど、なかなか出てこない…。やはりレーティングの関係かなー、と半ば諦めていたら、全く予想外な場面からフェイタリティの大爆発状態になってくれました。
クライマックスの状況設定はいくら何でもゲームの方に寄せすぎだろ、と思わなくもなかったけど、ここまで振り切ってしまうといっそ心地良いです!
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