「Get over here!! (鳥肌…)」モータルコンバット とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)
Get over here!! (鳥肌…)
こっちに来い!真田さんに始まり、真田さんに終わる --- 本作最大の見どころはわれらが真田広之だ。それくらい真田さんが格好良すぎた!紫綬褒章!国民栄誉賞級の大活躍!! あと、宿敵サブ・ゼロにジョー・タスリムをぶつけた時点で天才的に勝ってる。この対戦カードは世紀の一戦と形容したいくらい最高にキマってるだろ。最近、長友状態に「日本語が下手になってきているのか?」などと要らぬ心配もしてしまった『アベンジャーズ/エンドゲーム』はじめ、『ゴースト・イン・ザ・シェル』北野武さんのようなハリウッド出稼ぎ感も否めなかった真田さんだが、しかし今回は断言しよう…。キッレキレな今回が一番生き生きと輝いていた!大活躍。冥界の炎の中であれだけ長年、復讐に燃えていたら、そりゃ炭治郎だったハンゾーもすぐマスク取りがちスコーピオンになるよ。(「アイ・アム・サブゼロ」と対比する形の)「今、俺はスコーピオンだ」はい、大納得。このセリフは大ヒット『レディ・プレイヤー1』森崎ウィン「俺はガンダムで行く」に匹敵する、近年ハリウッド映画史に残る名日本語セリフだ!
ゲームファンに朗報 :《フェイタリティがカット割含め完コピ完成度・再現度高すぎ》て笑っちゃった。芳ばしい昔のポール・W・S・アンダーソン版と違って、やっと時代が追いついたなと、ゲームの豆腐人間やキャラクターを見事に作り上げてくれた映像技術のスゴさ。しかも、ゲームと違ってナレーションや文字情報が入らない分、登場人物が自分で勝利宣言しちゃうという振り切ったイキな演出もあってセルフ捨て台詞サンキュー!対戦カードや後半のゲーム的ステージ分けなんかもいちいちニヤリとアツい!バトルシーンがやっぱりアガる!高まる!! 燃える(時に文字通り?)!!! これまた断言しよう、これが長年俺たちの見たかったモータルコンバット(略してモーコン??)だ。無条件におもしろいDAMN FUN! 君の心にフェイタリティ★ビクトリー。
……と満足度は、"ゲームの実写化は失敗する"という通説を壊すように高かったけど、正直始終ずっと最高というわけでもなかった。とりわけ序盤から中盤にかけての映画オリジナル主人公コールのパートがタルかった。ただ、彼はこのブッ飛んだ作品の世界観へ観客を誘う入り口的視点人物として、薄味主人公に徹していて、皆愛着のあるゲームキャラクターたちの活躍を邪魔しないのは好感だった。これだけ書いてやはり思うのは、今までCMなどを手掛けてきて(ビジュアルの見せ方は長けていると製作ジェームズ・ワンも踏んだのか)本作が初監督となるサイモン・マッコイドはじめ製作陣の明確なオリジナルとなるゲーム愛、深い理解だ!そこにR指定にするという分かりきった部分以外もあちこちにこだわりを感じる。例えば、やっぱりスコーピオン=真田さんの人選!どうやら本人的には年齢的にもこういう映画はもういいかなと思っていたらしいけど、監督の熱い気持ちに突き動かされた感じらしく、ライデンの浅野さん込みでその辺もしっかりと日本人で、それも真田さんで人選・こだわりに感謝。(テーマソング風に)ドゥン⤵、ドゥン⤴、ドゥン⤵、ドゥン⤴、ドゥン⤵ドゥン⤴な真田さん祭!もう続編楽しみ。
P.S. IMAXで見るべき作品
今年映画館鑑賞28本目?