「珍種のテロ映画」トムとジェリー odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
珍種のテロ映画
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トムとジェリーの誕生は1940年だから81年の歴史をもつご長寿キャラ。元々は7分間の短編シリーズだったから単刀直入にドタバタ劇が中心となった、お調子者でどこか憎めないドジ猫トムとずる賢い鼠ジュリー、窮鼠猫を噛むではないが普通なら一方的に猫の勝ちになるところを覆している意外性やもともと壊し屋の幼い子供たちに受けたのだろう。
ところが本作は単なる馬鹿騒ぎを越えてまるでパニックムービー、見掛けは小動物だがやってる破壊は怪獣映画並み、老舗ホテルを無茶苦茶にして結婚式をぶち壊すなんて最早、珍種のテロ映画にも思えます。
まあ、歴史も永いのでネタも尽き、どんどんエスカレートするしかなかったのだろうとは思いますが笑えないレベルになってしまいました。真似されたら危険極まりない描写ばかり、したがって子供向けというよりストレスの溜まった大人向けかもしれませんが、アニメはともかく登場人物が残念キャラばかりなのでかえってイライラが募るかもしれませんね。
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