「想定の範疇を出るものではない」トムとジェリー Elvis_Invulさんの映画レビュー(感想・評価)
想定の範疇を出るものではない
クリックして本文を読む
誰もが知ってる猫と鼠のコンビのドタバタ劇が、次元の壁を突き破ってお仕事コメディとドッキング。
舞台のホテルの扱いをトムジェリの無法極まる破壊アンド破壊に寄り添わせる作りは、実写とカートゥーンの合体という不安点を無事クリアした、と言ってよいだろう。本来それは最低限ではないのか、という点は目をつぶる。登場「人」物のアクの強さは好みの分かれるところだが、善良で非のない人々が振り回される構造だとトムジェリの立場がなくなってしまうと考えれば妥当な範疇ではあるまいか。
泣きどころはシナリオの予定調和感が強すぎることだろう。折り返しに入る頃には結末が概ね予想がついてしまう捻りのなさを、第一作の意地を賭けた直球勝負と見るか勝負を避けた量産品と見るかは微妙なところである。
個人的には無念ながら、不要不急の外出してこの作品見なくてもトムジェリを楽しむ術はいくらでもあったように思える。
コメントする