「トムとジェリー、仲良くケンカしな♪で楽しめる作品です♪」トムとジェリー 松王○さんの映画レビュー(感想・評価)
トムとジェリー、仲良くケンカしな♪で楽しめる作品です♪
懐かしのアニメ作品の映画化との事で、それなりに興味はあってもそんなに期待をせずに肩のチカラを抜いて鑑賞しましたw
で、感想はと言うと、良かった。普通に面白い♪
肩のチカラを抜いてと書きましたが、それで正解かと。
実写とアニメの融合と言う以外は特に目新しい所はありませんが、ストーリーが良く出来ていて、良く練られている。
オールドスタンダードではありますがそれが安定感を産んで、普段エロとかグロとか、カルトやゲスとかスプラッタードバドバとか不条理なのを日常的に観ているのでホッコリホンワカなのが心地好くて終始安心して観ていられましたw
都会を夢見てニューヨークに同時期に出てきたトムとジェリー。ニューヨークでの住まいを探すがなかなか上手くいかない。
また求職中だったケイラはふとした事からホテルのセレブカップルの挙式を控えたイベントスタッフとして働く。
またホテルを根城にしたジェリーを追い出す為にトムも雇われるが、それが様々なドタバタ騒動を巻き起こす切っ掛けになる…
子供の頃に見たトムとジェリーの絵柄そのまんまが思わずホッコリ♪
そこに実写パートのヒロインとしてクロエ・グレース・モレッツ演じるケイラが有能イベントスタッフとして奮闘する。
「キック・アス」でイケてる過激ヒロインのヒットガール=ミンディを演じたクロエちゃんが良い感じで成長していたのがなんか嬉しい♪
大人の女性になってますが、何処か以前のヤンチャ感もあって、この作品のヒロインとしてバッチリ♪
トムとジェリーのドタバタは全然変わらずでそこに実写が上手く融合されている。
見ずらいといった感じも無く、また違和感も無い。
「トイ・ストーリー」の様な柔らかなCGアニメと違った良さがあります。
基本的に動物のキャラクターは全てアニメで可愛らしさがある。
個人的には白猫のトゥーツとブルドッグのスパイクがお気に入り♪
トムとジェリー以外は基本喋りますが、トムとジェリーが喋らないのが良いんですよね。
トムがリアクションをとる時の「ノオォォォォォォォォォーッ!」と言う声以外は無いのはやっぱり良いです。
ただ金魚のゴールディの立ち位置が特にそれ以上でもそれ以下でもないのが勿体ないかな。
クロエちゃん演じるケイラは最初は機転が利くけどちょっと小ズルい感じかなと思いましたが、その小悪魔的な感じが後半は殆ど無かったのはちょっと勿体ないかな?
ニューヨークの一流ホテルで成功を夢見る女の子で健気に頑張る姿が愛らしいんですが、あのヒットガールの様に気に入らないヤツをブッ飛ばしてスラングをぶちかます姿をちょっと期待してただけに惜しいw
この作品の良い所は個人的には芯から悪いヤツが居ないこととバットエンドのキャラクターが居ないこと。
ケイラの上司のテレンスが小ズルい感じがしますが、よく考えるとケイラやトムとジェリーの騒動に巻き込まれたのが不運で休職中にトムとジェリーをそそのかす以外は特に無し。
普通ならホテルをクビになって、トホホな立ち位置なんですが、それが無いのが個人的には良い。
また、セレブカップルのベンとプリータもイヤなヤツではない。まあベンの行き過ぎたド派手挙式で象にまたがっての登場のアイデアとかが原因ですがw
また、ケイラの恋愛とかももっとあるかなと思ったけど、ほんのり程度で良いッスw
かなり上手くまとまったいる感じですが、難点はトムが有名ピアニストになるのを夢見ていたのにそれがフェードアウトしている点。
それを邪魔しているジェリーが実は悪いヤツなんですがw、トムはピアニストとしての道にもう少し光が当たるラストなら良かったかな?と思ったりします。
上映時間も101分と観やすい。
普段はケンカしている二匹が手(脚)を取り合って、協力するシーンなんかの最強バディ感なんかもステキw
エンドロール後のラストのオチもなかなか皮肉が利いた感じ。
普段は字幕版派ですが、今回は吹き替え版を鑑賞。吹き替え版もなかなか良いです♪
「トムとジェリー、仲良くケンカしな♪」の主題歌の1節を思い出しましたが、この作品はまさしくそれ。
トムとジェリーの仲良くケンカしているのが楽しめる。そんな楽しかった作品でお勧めです♪