ドリームプランのレビュー・感想・評価
全236件中、21~40件目を表示
ニコニコ陽気なテニス版『巨人の星』 米国人のモチベーションの源は狂暴性にあり?
真夜中に中途覚醒してしまったので、吹き替え版でサクっと鑑賞です。
さしずめ『ウィンブルドンの星』ってところかな?
まず感じたのは、めっちゃ窮屈でしんどい生き方やろうなぁ…って同情したり、ムカムカしちゃったの。
娘たちは勿論だけど、パパ本人にも。自ら望んでそうなったにせよ。
私があんなふうにまで、一生懸命に何かに打ち込んだことがないから、そう“やっかんだ”のもあると思うですけれど。
娘さんたち、父親の夢を叶えるための“テニスロボット”状態じゃないですか。ニコニコ楽しんでプレイしていたけれど。
なので、リチャードパパに終始ムカムカしてたの。主人公のくせに、感情移入がこれっぽちもできなかったの。
周りからのアドバイスも、妻の心配もガン無視で、ひたすら我が道を行く頑固一点張りだったじゃないですか。
そんな自分のことを大好きそうじゃなかったですか。あのパパ。
あまつさえ、自分の思い通りにならんかったら、大声で恫喝まがいの言葉まで吐きやがって!
ド素人のくせにオープンスタンスに拘りやがって!
てか私がド素人ですすみません。どーしてもテニスのポイントの数え方がわからないの。テニスとは縁もゆかりもないから、不自由しないんですけれど。
だからね、意地悪にも「どっかで一回、コテンパンに挫折したらええねん!」なんてなこと思いながら観てたの。
コーチから「全部自分のためだ!自分が目立ちだがってる!」とかさ、妻からさえも「正しいのは自分だけなのね!」みたいに言われてたじゃないですか。
まさにその通りで「もっと言うたれ!」って思ったのね。
なのに、結局は成功者ですわ。意地悪な物の見方なんですが、なんか釈然としなかったの。
これ、実話らしいのですね。なら、なおさらそう思うの。リアル世界で、リチャードパパに振り回されて不快な思いをした人たちにとっては、苦虫を噛み潰すような顔になる映画だったと思うから。
もし私が、ヤな思いした当事者だったら「リチャード!ざけんな!」って思ったでしょうね。
にしても、かなり評価の高い作品のようですね。
私は前述の理由で“無し”の方向だったのですけれど。心が狭いなぁ。融通きかなくて、偏屈なのは私の方。
あのね、本作でも考えたんですが、米国人のモチベーションやポジティブシンキングの源って、凶暴性から来てるんかなーって思ったの。
コーチングの際に、めっちゃ攻撃的な言葉を吐くじゃないですか。
『ロッキー』でのミッキーやアポロもそう。
「徹底的に叩きのめせ!」だとか「稲妻のように!」「恐怖の男になるんだ!」「虎の目だ!」みたいに大声を張り上げていたって思うの。多分そんな台詞だったと覚えてるです。
つい最近観たクロール 狂暴領域』でもそう。
「おまえは何だ!言ってみろ!」→「最強捕食者」みたいなパパからの刷り込み教育。
本作では「弾丸のようにだ!」とか「メジャーリーグ級だ!」「誰もがおまえと当たるのを怖がるようになる!」だとかさ。
米国人こわいガク((( ;゚Д゚)))ブル
日本人なら何でもかんでも“道”に結びつけるから、むしろ逆に謙虚で静かな指導になるんですけれどね。
「闘いに勝つということ…(タメ)それは何だ?それは自分自身の弱さに克つということだ。わかるか?」みたいな?知らんけど。
あつ、そうだよ!『ベスト・キッド』でのミヤギさんの指導方法が、まさにそんな感じだったよ!
このあたりの対比、真面目に考察するのも面白そう。しないけれど。
えーっとね、ごめんなさい。
やっぱりパソコンからコメントのお礼書こうとすると、フリーズしてしまう謎現象が起こってしまうです。
「スマホ使えよ!」って話なんですが、老眼&操作音痴つらい…
なので、また閉じちゃいますね。
このトラブル、どーなってるんかなぁ?
.com様側の落ち度だったら許さない!絶対!
(二度に渡ってのレビュー削除の恨み、まだ忘れてへんねんで!)
少なくとも評論子には無理
娘の才能を信じて、それを開花させるために、自らが是と信じる行動を徹底する…ということついては、不撓不屈。
そこまで「親バカちゃんりん」(北海道弁?)に徹したからこその、この結果なのでしょうか。
いかに親としても、そこまで貫徹はできないし、そこまでの思いつきもなかったよなぁ…というのが評論子の偽らざる心境でした。本作を観終わって。
お父さん(リチャード)の、このエネルギーは、いったい何処から湧いてきたものなのでしょうか。
ある意味、結果が出たから「結果オーライ」で良かったものの、失敗していれば、娘たちのせっかくの才能を、あたら踏み潰してしまっていたかもしれないというリスクも、決して小さくはなかったはず(何せ、お父さんに独自の我流の指導・教育法で、広く行われていて、バグ(欠陥)が充分に枯れている指導法というわけではないのですから)。
少なくとも、評論子のには無理で、とうてい同じようなことをする度胸はなかったと思います。
上記のような危殆の念も多分にあり、評論子にはあまり共感するところのなかった一本ではありますけれども。
本作は、いわゆる「実話モノ」ということですけれども、結局は「本当に、こんなに上手く行くんかいな」という疑心暗鬼(?)が先立ってしまって、あまり感情移入をすることができなかった―というのが、偽らざる本心です。評論子の。
そういう意味では、再観すると、また違った評になるかも知れないという意味では「仮定的・暫定的な評価」ということになりそうですけれども。
いちおう良作としての評価に留めておきたいと思います。
(追記)
真偽の程は分かりませんが、ライオンは、わが子を千尋の谷底に突き落として、自力で這い上がることを期待すると言いますけれども。
正直なところは、何とかそれぞれの学校を卒業させ、社会に送り出したわが子たちの背中を見つつ、「これから先の世間には千尋の谷底が待っていると思うけれど、親にはもう何もしてやれることがない。相願わくば、自力で這い上がって欲しい。」と思ったことが、つい先日のように思い起こされました。
それが、実際問題としては、精一杯のところでした。親としてできることの。
そんなことにも思いが至った一本になりました。評論子には。
いまいち
ウィルスミスが賞とったとは思えないんだけど。。。
ビーナスウィリアムズ、セリーナウィリアムズ姉妹のテニスヒストリー。
お父さんが素人なのに、テニスやらせるとこが度胸あるね。
ビーナス15歳でReebokと15億円の契約、すごい。
素直に感じたこと
人種差別、貧困から抜け出そう、せめて子どもたちにはそういう思いをさせないようにしつけ、教育を施していこうとするリチャードの思い、その思いに応える娘たちがやがて自我に目覚め育っていくところでの物語でいい映画だったなあという感想です。
勝利の後の振る舞いだったり、ビデオを観せての講話的なところだったり、このリチャードさん、どこでそんなことを覚えていったのかという疑問がありますが、それはこの際はどうでもいいでしょう。
一方、このリチャードさん、単なる善人でもなく、躾の際に説明が足りないとか仕事が長続きしないとか、前妻がいて息子もいるのになぜか冷たいというか関わりが希薄とか、結構な詐欺師っぽいところもあったりとなかなかにいろいろありまして、なところもちゃんと表現、説明されているのは良かったのではないと感じます。
テニス関係の映画って外れがないよなあ。いくつか観たけど。
なお、邦題と原題では真逆ですね。
期待に応えられる娘でよかったね
普通に良かった
公開時に見たかったけど見れへんくて、Netflix で配信されていたので見てみた。
先月に見た “AIR エア”と見た後の感触は同じやった。どちらもサクセスストーリーやからやけど、それにしても同じやった。
思い返してみれば、主演のウィル・スミスが昨年のアカデミー賞で主演男優賞を獲得し、また司会者に平手打ちを喰らわせたのは記憶にも新しい。見終わってみれば、今作で演じていたリチャードとウィルスミスの性格が同じでとてもしっくりした。
過去最高のウィル
『インデペンデンス・デイ』『メン・イン・ブラック』『アイ,ロボット』『アイ・アム・レジェンド』『ハンコック』『アラジン』など数々の話題作に出演してきたハリウッドの大スター
俳優ウィル・スミス主演映画なのですが
これまでにないほどハートフルで想定外の大傑作に大満足でした。
この作品は、実在の最強テニスプレイヤー姉妹、ビーナスとセレーナを育てた父親の"プラン"にまつわる実話です。
彼のやる気、ものすごく凄いです!!
アカデミー賞ノミネートも納得のウィル・スミス史上最高の演技でした。
号泣の嵐ですね。
想定外の大傑作に驚愕!!
最強のテニスプレイヤー姉妹、ビーナスとセレーナを育てた父親の"プラン"にまつわる実話。
間違いなくウィル・スミス史上最高の演技!!最高傑作!!
泣きました!!
ウィル・スミスが演じる役は全てウィル・スミスになるジンクスを
見事に打ち破ったと思う、、、。
フォードvsフェラーリ以来の
オールタイムベスト級の衝撃だった、、、!!
テニスシーンもしっかりと描かれていました。
娘をテニスエリートに育てるアフリカ系の父親の奮闘を描く物語。
ウィル・スミスが主演でアカデミー賞主演男優賞を受賞作品。授賞式でのトラブルで、より有名になった作品ですね。
テニス界を変革しビーナスとセリーナ。パワー主体のテニススタイルとアフリカ系という人種、その二つで新しい波を作ったウィリアムズ姉妹。新しい波を作った・・・ということは、その分だけ高く厚い壁を乗り越えてきたということでしょう。
主人公の父親はとても偏屈で頑固な変わり者に描かれていますが、そんな人物でなければ、その壁を超えられなかったのかもしれません。
ただ、こんな父親は、世界中に何万人といます。日本で言えば、ボクシングの亀田父等がそうなのでしょう。
ウィリアムズ父は娘達の大成に成功しましたが、99%の父親は失敗し、子に無用なプレッシャーと挫折を味合わせるだけの存在になってしまっていることも忘れてはならないように思います。
この父親の真に凄いところは、少女期のバーンアウトを心配したり、勉学にも励ましたり、普通の子供の楽しみを優先させたり・・・そんな取り組みが出来ていたところなのかもしれません。
オスカーを取ったウィル・スミスの演技は勿論、母親役のアーンジャニュー・エリス、姉妹役のサナイヤとデミの演技も流石。テニスシーンも迫力があって手に汗が握れるものでした。
私的評価は4にしました。
ウィル・スミスが不快
それって結局、姉妹が凄いってことやん。
身も蓋もない事を言えば、白人がほとんどのプロテニス界で、この親父が姉妹の売り込みに苦労したとしても、やはりそれに応え成し遂げた姉妹が素晴らしいのであって、このオヤジのコーチ哲学にフォーカスすればする程、クライマックスの感動のピントがボケてくるのは否めない。もう少し姉妹のパーソナルな心情を描けていれば、その辺りも変わって来たかも。。まぁ結局は脇役の親父をメインにする話ではなかったということ。ウィル・スミスは老け役を頑張ってみせるが、この人はやっぱり良くも悪くも何を演じても「ウィル・スミス」って感じで、作品を更に無難な印象にしている。
感動!!
映画館と真実では印象が違う
映画だけ観ると、
テニスプレイヤーは金が稼げるからというスタートでは
あるけど、娘たちが成功するためのプランを順序立てて
やってる変な頑固親父には変わりないが、
娘から見たら頼もしい父親でもあったのかなと
思ったけど、
真実の物語を読んでみると、
己の成功のために前の家族を切り、
現家族も利用し、宗教で家族を縛り、娘を自分の描いた
妄想のために使った男のような気がして、
この物方をよく舌触りの良い映画にしたなと
不気味に感じました。
映画には描かれてないけど、
自分の描いたストーリーのために一番治安の悪いとされるコンプトンに引っ越して子育てをしたと言うのが
恐ろしい。
全ての良いエピソードがただの結果論であり、
良い台詞もどこまでが本気なのか疑われる。
心から子供の幸せを願う父親(それをサポートする母親)の実話
今も現役で活躍する黒人プロテニスプレイヤー。
ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹のサクセスストーリー。
姉妹を育てた父親にフォーカスした映画です。
リチャードの「ドリームプラン」は、なんと
ビーナス&セリーナ姉妹の生まれる以前に書かれていたのです。
テレビニュースでテニス大会の「優勝賞金4万ドル」を見て、
世界一のテニスプレイヤーを育てると決意。
「世界王者にする78ページの計画書」(ドリームプラン)を作り、
そのプラン通りに娘2人を超一流のテニスプレイヤーに
育てたのだから凄い。
実話の重みをビシバシと感じました。
ただしリチャードはテニス以前に子供たちの「人間形成」に、
より重きを置いているのです。
ビーナスが12歳で頭角を表しても、ジュニア戦に参加させず、
3年間も実戦から遠ざける。
「お金より大事なこと」をリチャードは分かっている。
頑固すぎて娘の心を傷つけた時は母親のオラシーンが、
リチャードを叱りつけてガッツリとサポートする(ここが大きい)
テニスはズブの素人のリチャードの娘たち5人(ビーナスは4女、セリーナは5女)
の教育は徹底しています。
親の務めの第一は、
危険から守る(警官に殺されたり、ドラッグをやったり、男に騙されたり)
黒人は危険と隣り合わせで生きていることを、常に教える。
コーチはあくまでもリチャードのメガネにかなった人物
学業優先・・・勉強でオールAを取らなければテニスはやらせない
世界デビュー・・・本当に身体と心の準備が整ってから、
そして家族の結束・・・家族の愛はプレッシャーに打ち勝ち、
試合でのモチベーションを保つ支えです。
強い絆で結ばれた家族。
それが強さの秘訣。
リチャードは素人でありながら、凄い知見の持ち主でした。
姉妹にオープンスタンスを貫かせたのもその一つです。
彼は素人ながら、ビーナスの能力と素材を見抜いていた。
姉妹の出現によりテニス界は《パワーゴルフ=スピードゴルフ》
の時代に突入する。
185センチの高身長のビーナスのサーブは最高速度183・4Km/h。
セリーナは175センチですが、こちらもサーブは最高速度181・8Km/h。
ビーナス&セリーナ姉妹からパワーゴルフは始まったし、
リチャードのオープンスタンスは理にかなっていたのです。
リチャードの子育ての方針。
これが正しかったのは、ビーナスが42歳、セリーナが41歳の現在も
現役でプレーしている。
そして黒人少女たちの「希望の星」であり続けている。
夢を実現する事より、夢を継続し続けることの方が困難だから、
彼女たちは素晴らしいお手本です。
そしてセリーナは結婚・出産。
(そのおかげで4大大会の託児所がより充実したそうです)
(ただし2018年全米オープンでセリーナが大坂なおみに負けたときの
(態度は、模範的とは言えないですね)
本当に「嘘」のような・・ホントの話しでした。
夢が現実になる恐怖
頑固一徹で変わり者の父親のキャラクターが前面に出された実話。
成功した、と言う結果があるから父親の「プラン」の先を知りたくなるが、そうでなければ見るのを投げ出したくなるかも知れない。それほど、この父親は"何がしたいのか分からない"のだ。
やっとついてもらったコーチにはダメ出しの後、普通の道は通らせたくないと、唐突に契約を打ち切る。
試合に出なければプロにはなれないのに、「子供らしく過ごして欲しい」から試合は出さない、インタビューにも口を出し、子供の発言は遮る。あなたは娘をどうしたいのですか?と当時の人たちが思ったのも無理はない。
しかし、父親のこれらの行動を決めているのは自分自身の恐怖の体験である。
父親の教育方針は別におかしくはない。その時々で得た情報から微妙に修正はされている。
ただ、その"自分の考え"を誰とも分かち合おうとしないのが病的であり、そこに彼の深い傷が隠されている。
子供を悲しませたくないは、自分を悲しませたくないとイコールである。
夢が実現するほどに子供が対面するものは大きくなり、それと共に父親は自分の力を疑う。自分はそれを抱えきれるのか、と。
子供の人生は子供の人生であると、妻が言葉を尽くした説得に応じなければ彼は過去に囚われたただのモンスターで終わっただろう。
娘の試合は父親にとって、そして彼女と同じ境遇を抱えている全ての人に深い意味を持つ。これこそがこの映画の醍醐味だ。
恐怖は塗り替えられるものである。
と言う所な気がするが、最後の実際の映像でただの美談に見えそうなのがちょっと危うく感じた。
個人的には人種差別の根深さを強く感じることが出来た映画だったが。
ぐっと我慢・・・
素直な娘達
実話…なんだよね?
5人姉妹。なぜあの2人だったのかはわからないけど、とにかく仲が良い。
セリーナもビーナスばかり指導を受けることになり、さぞかし悔しかったとは思うが、笑顔で応援して偉いなぁと。
優秀な娘達。さぞかし自慢なのだろう。
他の3人はいつも2人の練習を手伝っていたし。
優秀だから、放置なの?あれだけテニス漬けの毎日で、どうしていたのか気になった。
常に短パンの父ちゃん。
頑固で、他人はもちろん奥さんの意見にも耳を傾けない。
憎たらしいくらいである。
どこからあの自信はくるのか?
プランプランと言うけれど、どうやって立てたのか?
プランありきで始まったので、ずっと気になってしまったし、いつか失敗するのかもとハラハラ。
父親が何者なのか、あまり触れられていないし。
奥さんとのバトルは、正直痛快。
俺様な父親をもっとやっつけてやれ、という気持ち。(底意地悪くてすみません)
ずっと試合をしていなかったビーナスの久々の、しかも世界ランク一位?!との試合で終わる。
その後は言わずもがな、なんだね。
全236件中、21~40件目を表示