「夢を信じ、道を切り拓いた家族の物語」ドリームプラン 中野祐治さんの映画レビュー(感想・評価)
夢を信じ、道を切り拓いた家族の物語
世界的な女子テニスプレイヤー「ウィリアムズ姉妹」の実話をもとに描かれた本作は、ただのスポーツ映画ではありません。
夢を追いかけて掴み取った二人の少女の軌跡に、ただただ驚かされました。
黒人であることが差別の対象となり、銃を持つチンピラが身近にいるような過酷な環境の中で育ち、そんな中でも、熱血な父の指導のもとでひたむきに努力を重ねていく姿は、まさに圧巻。
私たちは、日本という比較的安全で恵まれた環境で育ちました。
その意味で彼女たちとはルーツが大きく異なりますが、
「何があってもあきらめないこと」
「一つの物事に本気で取り組むこと」
「見せ方やプロデュース次第で世界は変わること」
など、どの時代・どの国でも通じる、普遍的な学びが詰まっています。
ポジティブな家族の支え、狂気すら感じるほどの父の情熱、そして姉妹の努力。
それらすべてが重なり、プロという世界で「世界一」の称号を得るに至った奇跡のような物語です。
何かを成し遂げたい人にとって、この作品はきっと背中を押してくれるはずです。
夢を現実に変える力、そのすべてがここに詰まっています。
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