「悪い邦題ではないのだが・・・」ドリームプラン tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
悪い邦題ではないのだが・・・
邦題から、「天才の育て方」みたいなことに主眼が置かれているのかと思ったら、原題のとおり、家族に君臨する専制君主としての父親の話だった。
しかし、その頑固さ、横暴さは、娘たちが道を誤らないよう真っ当に育てたい、そのために娘たちを守りたいという、純粋で熱い思いがあればこそ。そのことを分かっているから、妻は文句を言いつつ従うし、娘たちも素直に付いていく。そこにあるのは、恐怖による支配ではなく、信頼による結び付きである。
ある種、狂信的で、エキセントリックなキャラクターに人間味を吹き込んだウィル・スミスの演技はさすがであるが、役のイメージよりもお上品に見えてしまうのは、致し方のないことか・・・
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